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2024国際ウエルディングショー(2024年4月)
溶接・接合技術の国際展示会「2024国際ウエルディングショー」(日本溶接協会、産報出版主催)が24日から27日までの4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる。溶接・接合技術の国内最大の展示会で、関連領域を含む最新の技術・製品などが一堂に集結。国内外に広く情報発信する。講演やフォーラム、セミナー、ビジネスマッチングなどの企画も多彩に展開し、盛りだくさんの内容で来場者を迎える。開催時間は10時ー17時(27日は16時まで)。入場料は2200円(税込み)、団体・学生550円(同)、事前登録の場合は無料。
高校生ら若年向けイベント開催
最新技術・製品一堂に
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来場者の大半がエンドユーザーの技術者であるのも大きな特徴(前回展の会場)
会場では今回、高校生など若年層の来場を促すイベントとして「高校生溶接シミュレータ大会『高校生VR・AR溶接王!』」を初開催する。特設展示コーナーで24―27日の会期を通じて実施する。
仮想現実(VR)・拡張現実(AR)シミュレーターを使って疑似体験で行う競技で、溶接経験者向けの「溶接王!」と初心者向け「新人王!」の2部門があり、それぞれに「手溶接」と「半自動溶接」の2種目を設け、高校生が競い合う。
仮想空間で溶接を体験できるVR溶接シミュレーターと、実際に見えるものにデジタル情報を重ねた拡張空間で溶接を体験できるAR溶接シミュレーターを使用。参加者の技量をシミュレーターが採点し、得点の高い上位入賞者に記念品を贈る。展示会を溶接の魅力発信の場として積極的に活用することで、将来の業界を担う若者に、溶接について興味を持ってもらうとともに、溶接技能の普及を図るのが狙いだ。(参加無料だが、学校の事前応募や教師引率などの条件がある)
特設イベントで注目されるのは、24―27日に5号館で開催する「溶接・接合おもしろ館」で、「溶接文化の継承」をテーマに、最先端の溶接・接合技術を体感できる展示を行う。会期を通じて実施する全国溶接・接合技術研究者間ネットワーク紹介「全国溶接・接合―道の駅―」は、溶接・接合技術に関する大学・研究機関の〝ご当地〟ならではの研究成果をパネル展示やサンプル出品で紹介する。実際に研究を行っている研究者も紹介し、より身近に感じられるように工夫した。
同じく溶接・接合おもしろ館では25、26日にトークショー「溶接・接合カフェ」を開催する。日常生活の中に隠れているさまざまな溶接・接合技術を表舞台に登場させ、学生や一般の人たちにその〝活躍ぶり〟を紹介する。さらに27日には、大阪大学接合科学研究所の協力を得て、親子連れや学生を対象にしたハンダ付けによるステンドグラス製作の体験コーナーも設ける。これらを通じて溶接の面白さや重要性について情報発信する。
併催イベントは多彩で、「レーザー加工フォーラム」(有料)は25、26日に国際会議ホールで開催。「次世代に向けたレーザ加工技術」をフォーラムのテーマに掲げ、最新のレーザー加工技術や製品の展示とともに、2日間にわたってレーザー加工に関するさまざまな講演を行う。
さらに併催イベントの新機軸として、3Dプリンター技術の展示と専門家や主要メーカーの講演からなる「AM World」(一部有料)を25―27日、1号館セミナー会場で催す。27日は「パネルディスカッション―これからのAMはどうなる?―」を開催。また関西や西日本エリアの産業と関わりの深い「自動車」「造船」に加え、「鉄骨加工」「非破壊検査」「コーティング」などのテクニカルセミナーも行い、最新の技術動向・情報について詳しく紹介する。
このほか、セミナー特設会場では24―26日、出展社がプレゼンターとなり、溶接・接合、切断技術に関する最新トレンドを来場者に紹介するトレンドセミナー(無料)も行われる。「最新ハイスピードカメラによる溶接可視化ソリューションのご紹介」や「厚板業界向け接合プロセス」など約20のセッションが用意されており、テーマごとに技術解説が行われる。
JIWSはトレードショーとしての役割も大きく、展示会の公式ホームページから出展社に対し、事前に訪問予約の申し込みが行える。これにより、来場者と出展社の双方が会場で効率良く技術相談や商談、取引が行える効果的な仕組みも整えている。