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3月21日はバルブの日
3月21日は、日本バルブ工業会(西岡利明会長=SANEI社長)が制定したバルブの日。1954年3月21日に同会が発足したことに由来する。「流体制御の要」とも称されるバルブは高い品質、安全性、信頼性が求められる機器。古代エジプトやローマの遺跡からもその原型とされる遺物が見つかっており、歴史は紀元前までさかのぼる。時代の変化とともに進化を遂げてきたバルブは、水道インフラ、石油・電力プラントから、半導体製造、航空宇宙分野まで、幅広い産業と社会を支えている。
半導体用急伸 モノづくり最先端支える
バルブは流体を流す・止める、逆流を防止する、量を調整するといった重要な働きを担う。配管内を通るのは水だけでなく、熱湯や蒸気、食品の原料、薬品、ガソリン、液化ガス…と多岐にわたり、バックヤードなど「見えないところ」で活躍するまさに縁の下の力持ちだ。
需要部門別の出荷額実績(日本バルブ工業会調べ)によると、2022年度は上位3位を建築設備用、上下水道用、一般化学用が占めていた。対して、24年度には、一般化学用を抜いて半導体用が3位に入るなど、最先端のモノづくりを支える機器としての存在感を近年高めている。
日本バルブ工業会では、3カ年中期活動計画「V80」を策定し、さまざまな課題解決に向けた取り組みを進めてきた。特に産業界全体が環境経営やサステナビリティー(持続可能性)を掲げる中、同会も脱炭素化や環境負荷の低減を目指す。
25年12月には製品単位のCO2排出量を示す「カーボンフットプリント(CFP)」の算定ガイドラインを制定。第一弾では、水道管や住居・施設に設置される給水栓などの「給水用具」を対象としている。
一方で働きやすい職場づくりや、業界全体の技術力の底上げに向けた動きも活発だ。現在、同会会員企業のバルブ部門従業員に占める女性比率は全体の3割に及ぶ。
バルブ女史
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【写真1】 定期ミーティングや見学会、セミナーなどの活動を展開する「バルブ女史ネットワーク」 -
【写真2】 バルブ技術や製品に関するノウハウを、動画でワンポイント解説
17年発足の「バルブ女史ネットワーク」では、会員企業に在籍する女性社員が企業の枠を超えて連携し、活動する。モチベーション向上をキーワードに、女性ならではの視点を生かしながら情報収集や意見交換、現場見学会を定期的に行う(写真1)。
また動画投稿サイト「YouTube」でも広く情報発信に努める。「ねじ込み形ボール弁の配管」や「管種に適したバルブの選定」といったテーマごとに、配管の設計・施工・使用時の注意点やノウハウをショート動画(写真2)で紹介している。
【ごあいさつ】 日本バルブ工業会 会長 西岡 利明/「中計Ⅰ」 総仕上げ
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日本バルブ工業会 会長 西岡 利明
日頃より、日本バルブ工業会の活動に格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。私たちにとって2026年度は、24年度から始まった中期活動計画「V80 ステージⅠ 会員の期待以上に満足度の高い工業会を目指して」の最終年度となります。そして来年度から始まる「V80 ステージⅡ」へとバトンをつなげる重要な一年となります。
ステージⅠにおいて、私たちは次の4項目を重点課題として掲げています。
① サステナブルなバルブ業界へ
② 次世代人財育成と働きやすい職場へ
③ 情報・事業の活性化による認知度・満足度向上
④ 業界ネットワーク、産官連携強化による地位向上
これら課題の解決に向けて取り組みを一層強化するとともに、期待される以上の成果を得られるよう、工業会メンバー一丸となり精進していくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。
結びに、皆さま方のますますのご隆盛とご多幸を心よりご祈念申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
配管・バルブの選定とトラブル対策/ライブ配信セミナー 3月27日
日刊工業新聞社は27日10時から17時まで、ライブ配信セミナー「配管・バルブの選定とトラブル対策~現場で起きた故障事例と対処法~流す!止める!漏らさない!バルブを制するものは設備を制する!」を開催する。
配管を構成する部材の中で「唯一制御できる機器」であることから、トラブルが集中するというバルブ。元キッツ技術本部の小岩井隆氏を講師に迎え、シンプルな構造でありながら奥深い、バルブ技術と製品について解説する。仕様の不一致や腐食、摩耗、劣化など、実際の現場で起きたトラブル事例とその対処法についても話す。
同セミナーはウェブ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナー。受講料は4万6200円(資料代・消費税込み)。申し込み締め切りは26日17時まで。問い合わせは日刊工業新聞社事業推進部セミナー係(03・5644・7222)へ。
