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182社・団体が出展、コロナ禍前とほぼ同規模
主催は福井商工会議所、福井市、北陸経済連合会などで構成する実行委員会。34回目となる今回の参加規模は182社/団体、254小間で、コロナ禍前とほぼ同規模。あらゆる産業が大変革期を迎える中で時勢に合った講演会やセミナー、特別企画展が予定され、今年も見所が多い。開催時間は両日とも10時―17時。ウェブ展示(www.technofair.jp/)は一足早い今月2日スタートで、11月30日まで。いずれも入場無料。
現場を変えるデジタルものづくり
目玉の特別企画展は「現場を変えるデジタルものづくり」がテーマ。仮想空間技術を活用したコンテンツや技術承継のためのデジタルテクノロジー、人手不足を解消するスマート技術などを紹介する。産業技術総合研究所が5月に開所した「北陸デジタルものづくりセンター」(福井県坂井市)で取り組むスマートテキスタイルや金属3Dプリンターの技術開発などを披露。このほか、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、デジタル変革(DX)、ロボットなどを用いた先端技術を出展各者がそれぞれ紹介する。同企画展は例年、大きな成長やビジネスチャンスが見込める分野など時代にあったテーマ設定で実施している。
一方、最新の技術シーズや新製品を説明する公開プレゼンテーションは、プレゼンコーナーで出展企業や大学、研究機関などから22件の発表を予定。深刻化する人手不足対策や、作業効率化を支援する内容などが多く、経営強化に向け大きなヒントとなるはずだ。
北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業日が2024年3月16日に決まった。首都圏とのアクセスの飛躍的向上で、北陸への投資活発化や進出企業増加、観光需要拡大などが期待される。加えて、コロナ禍からの回復で経済活動が活発化し、人流も回復。各地で催されている展示会の多くが、コロナ禍前の活気を取り戻している。これらを背景に今回の「北陸技術交流テクノフェア2023」への期待はこれまで以上に高く、北陸企業と出展者の活発な意見・情報交換、連携はもとより、技術交流・商談にも、がぜん力が入りそうだ。
マツダ 菖蒲田会長が講演
多彩なイベントの中でも例年注目されるのが記念講演会だ。
今回はマツダの菖蒲田清孝会長が登壇。自動車業界が100年に1度の大変革期を迎える中、同社は独自の戦略を打ち出し、「スカイアクティブ」、「魂動デザイン」など、新たな価値を次々と創造。飽くなき挑戦を続ける同社の構造改革について「大変革期に向けたマツダの構造改革」と題して講演する。受講料は無料。10月19日13時30分から、会場は福井県生活学習館1階多目的ホール。定員300人。ウェブでの動画配信も予定する。
同時開催の「ふくいITフォーラム2023」は「地域社会を支えるICT」がテーマ。情報通信技術(ICT)を用いた先進ビジネスモデルやセキュリティー対策など提案し、関連セミナーも開く。「福井発!ビジネスプランコンテスト」の成果展示、「福井県発明くふう展/福井県未来の科学の夢絵画展」の入賞作品展示などのイベントも開かれる。
主催者メッセージ/技術交流テクノフェア実行委員会 会長 八木 誠一郎
本年も北陸技術交流テクノフェアを関係各位のご協力のもと、開催する運びとなりました。これもひとえに皆さまのご支援ご協力のたまものと厚く御礼申し上げます。本フェアは北陸最大級の総合技術展示会として、今年で34回目を迎え、業種・分野・地域を超える180以上の企業や大学、研究機関が全国から福井に集結します。
特別企画展は、製造現場の人手不足や技能承継などの経営課題解決に向け、「現場を変えるデジタルものづくり」をテーマにしました。視線やジェスチャーで操作する製造現場向けタッチレス端末をはじめ、自律走行型搬送ロボット、現場作業のノウハウを承継するソリューションなどの次世代技術を多数展示します。さらに産業技術総合研究所北陸デジタルものづくりセンター開所を記念し、同所が研究開発を進める最新技術も展示します。
記念講演会には、独自の技術とデザインを世界に提案する自動車メーカー、マツダの菖蒲田清孝会長を講師に迎え、「大変革期に向けたマツダの構造改革」をテーマに、同社の飽くなき挑戦についてご講演いただきます。
産学官が共創し、新たな価値創造に向けた挑戦を後押しする機会となることを期待しています。皆さまのご来場、心よりお待ちしております。