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Next Generation
社会のデジタルシフトが世代間ギャップを生み出しているとの指摘がある。次代を担う有望な人材はどのように問題認識と意欲で職務に従事しているのか。池上通信機と堀口エンジニアリングで働く2人に話を聞いた。
堀口エンジニアリング 経営管理部 主任 河合 和喜さん/デジタル活用プロジェクトを推進
当社は、航空機の整備に使う機器の製造やメンテナスを手がけています。海外の航空機エンジンメーカーや整備器材メーカーとも積極的に連携している会社です。
2022年8月に経営管理部に異動し、1年経ちました。以前は成田工場の設計部門で、3次元CADを使用した設計・製図を7年間、その後2年間営業部門専属の設計として仕事をしてきました。委員会活動を積極的に行ってきたこともあり、新規プロジェクトの立ち上げの人員として、東京都渋谷区恵比寿にある本社の経営管理部に配属されました。
さまざまな改革に携わる部門で、BtoBデジタルマーケティングと、DX(デジタル変革)の推進プロジェクトを任されています。最初に行ったプロジェクトはホームページのリニューアルです。新型コロナウィルスの影響もあり、従来の対面での営業活動から、オンラインでの営業活動へと世の中の風潮が変わってきています。現代にあった新規営業の方法を模索し、「オンラインを活用する」という判断をしました。リニューアルしたホームページで、戦略的に見込み顧客へアプローチして、必要な人に必要な情報をお届けできるサイトにしたいと思います。
同時進行で、DXの推進プロジェクトも行っています。DXは、デジタル技術を活用し、製品やサービス、業務や組織など、企業を変革させることを言いますが、「今やっている作業をデジタル化する」というイメージがまだまだ強いのでないでしょうか。実を言うと、私もその一人です。
ですが、世に出回っているデジタル技術やシステムを知り、当社に導入した場合にどのような業務改善、効率化ができるかを考えることで、「DXとは」を少しずつ勉強しています。
現在は、いくつかのシステムを調査しており、年内中に導入できるよう進めています。手段と目的をしっかり見定めて、DXによって「業績」「生産性」「社員の働き方」が常に進化、改善、向上していけるよう努めたいです。
池上通信機 メディカルソリューション営業部 金古 萌絵音さん/医療システム販売「使いやすい!」の声をはげみに
2019年に入社しました。国内営業担当として手術室で使うカメラやモニター、録画装置などで構成する術野カメラシステムの販売を行っています。
池上通信機というとテレビ局で使われる放送用システムのイメージが強いと思うのですが、実は私の所属するメディカル部門も古くからある部門なのです。
医療に関わることは入社時から魅力的だと思っていましたし、この仕事のやり甲斐でもあります。小さいころに好きだったテレビドラマ「Dr.コトー診療所」の影響かも知れません。
術野カメラシステムは当社製品だけでなく他社製品を組み合わせて販売することがあります。専門性が高く、入社3年目ぐらいまでは覚えるのがとても大変でした。新入社員の時でしたが、医療関連の展示会でお客さまのアテンドをして「何を言っているか全然分からない」と言われてしまったことがあります。今でも苦い思い出です。「入社間もないのに積極的にアテンドしている子がいる」と、むしろ前向きに解釈してくれたベテラン社員がいてくれたのが救いです。
そんな私ももう入社5年目です。最近になって点と点がつながるように、現場で言われたことを「あ、そういうことか」と腹落ちする、その「吸収率」がよくなってきたように思っています。
嬉しいこともたくさんあります。製品を納品した時に、看護師さんたちが「このシステム使いやすい!」と喜んでくれると、とても幸せです。もちろんストレスはありますが、家で平成のヒットメドレーを大声で歌って発散しています。
もともとモノづくりが好きで、大学ではデザインを学びました。群馬県立女子大学美学美術史学科の出身です。ですので、将来の仕事として、展示会やプレスリリース、販促物などを担当するプロモーション部門や、プロダクトのデザイン部門に興味があります。