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半導体産業
半導体デバイスはパソコンや通信機器、家電製品、鉄道など幅広い産業に欠かせない。生成人工知能(AI)の普及を追い風に、重要性が高まっている。また炭化ケイ素(SiC)などのパワー半導体は電気自動車(EV)の普及拡大を支える。こうした半導体デバイスに加え、製造装置や材料メーカー、加工メーカーなどが存在感を高めている。日本製の半導体製造装置の需要は世界的に高まりを見せ、既に4兆円規模の市場に成長している。
TECHNO-FRONTIER2024 24日開幕/東京ビッグサイト
エレクトロニクスとメカトロニクスに加え、生産技術に関連する領域の最新技術と製品が集結した「TECHNO-FRONTIER2024」が、日本能率協会主催で7月24日から3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟で開催される。開場時間は10時から17時まで。入場は事前登録(無料)が必要。
19専門展 エレ・メカトロ…最新技術
TECHNO-FRONTIERは効率的な電力変換を行う炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)などのデバイスを中心に、高電圧やノイズ・熱対策といった設計、測定課題に応える計測器などが紹介される「パワーエレクトロニクス技術展」に加え、「電源システム展」「EMC・ノイズ対策技術展」など19の専門展で構成される。
また会期中は日刊工業新聞社の企画協力による主催社セミナーが行われる。
24日11時50分からベッコフオートメーションの川野俊充社長が「ハノーファーメッセ2024からみるファクトリーオートメーションの最前線」と題して登壇する。
25日13時半からデルタ電子の長塚明郎チーフ・ストラテジー・オフィサー(CSO)が「『イノベーターにおける協創戦略』ディスラプティブな外部環境変化の中での地域脱炭素化の実現」をテーマに、企業協創の創出やアプローチについて講演する。
26日10時40分から「日本と世界の半導体産業と製造装置の中期需要予測」について、日本半導体製造装置協会(SEAJ)の渡部潔専務理事が紹介する。
また11時50分から岩崎通信機T&MカンパニーT&M推進部の長浜竜部長が、最新のパワーエレクトロニクス計測技術に焦点を当て、SiCやGaNなどの高速スイッチングデバイスの解析に対応する新しい電圧・電流プロービング技術の革新性や利点、課題について紹介する。
電気系モノづくりYouTuberイチケンさん 会場で情報発信
電子工作の面白さを動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で発信し、チャンネル登録者数が約40万5000人のイチケンさんは、6月20日、日本能率協会のアンバサダーに就任した。
イチケンさんはTECHNO―FRONTIERは情報収集に欠かせない重要なイベントの一つと捉える。会場内に設けた「イチケンラウンジ」では、会期中13時から、有力企業との対談を通じてモノづくりの魅力を発信する。
電子工作だけでなく、エレクトロニクス産業には欠かせないマザーツールである電子測定器にフォーカスし、24日は「安定化電源・電子負荷」、25日は「オシロスコープ」、26日は「パワー半導体」に着目した対談を予定している。