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彩の国ビジネスアリーナ2025(2025年1月)
埼玉県、埼玉県産業振興公社、埼玉県情報サービス産業協会、県内金融機関らは、受注拡大や販路開拓に向けたビジネスマッチングイベント「彩の国ビジネスアリーナ2025」をリアル、オンラインのハイブリッド形式で開く。リアル展示は22―23日にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)にてスタジアムモードで、オンライン展示は17―31日に開催する。サーキュラーエコノミー/GXのほか、加工技術、部品、省力化機器装置、ロボットなどの多様な分野から600超の企業・団体が出展。自社製品や技術、サービスをアピールする。さらに学生や外国人留学生などを対象としたリアル展示会場内のツアーも実施する。
600超の企業・団体が出展
ごあいさつ/大野 元裕 埼玉県知事
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大野 元裕 埼玉県知事
新春の埼玉の風物詩として定着した県下最大の展示商談会「彩の国ビジネスアリーナ2025」を関係9団体の御協力を得て、今年も盛大に開催いたします。県内外から優れた技術・製品・サービスを持つ600を超える企業・団体の皆様に御出展いただきます。
人口減少・超少子高齢社会の到来という歴史的課題に直面する中、本県が持続的に発展していくためには、生産性を高めることが不可欠であり、新たな技術を活用して付加価値やサービスを効果的に生み出すことが重要です。
今年は、現在、県がロボット産業の拠点として整備を進めている「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の特設コーナーを設け、ものづくり企業が技術を注いだサービスロボットを展示します。
また、「埼玉DX大賞表彰式」を開催し、優れたDXの取組を受賞企業に発表していただくほか、スタートアップ企業と一緒に私も参加してサーキュラーエコノミーに関する座談会を開催します。
県では、今年の夏にイノベーション創出拠点「渋沢MIX」をオープンします。そのプレイベントの1つとしてイノベーションの担い手と期待されるスタートアップ企業によるピッチイベント「彩の国ベンチャーマーケット」も開催します。
このほか、最新技術や経済の動向が分かる講演会や経営に役立つセミナーなど、多彩なプログラムを用意しています。皆様の御来場を心からお待ちしております。
埼玉集結!
リアル1月22ー23日、オンライン1月17-31日
今回の彩の国ビジネスアリーナもリアルとオンラインでのハイブリッド形式で実施する。リアル展示は来場前に公式ウェブサイト上で入場登録をする必要がある。24年は2日間で合計1万3749人が来場した。経営者・役員クラス、管理職などの決定権者も多いのが特徴だ。東京都や関東5県からも多数来場しており、毎年多くのビジネスチャンスが生まれている。
次世代ビジネスの参考となる特別講演会も複数実施する。嘉悦大学副学長の真田幸光氏が「2025年の世界経済、日本経済を俯瞰する」をテーマに講演するほか、日本マイクロソフト エバンジェリスト(業務執行役員)西脇資哲氏が「生成AIの最新情報および中小企業におけるDX活用のヒント」について講演。さらにはデンソーの研究開発センター 執行幹部の松ヶ谷和沖氏が「自動車技術の進化:電動化と自動化」をテーマに講演する。
さらに県内中小企業の優れたデジタル変革(DX)事例を表彰する「第2回 埼玉DX大賞」の表彰式も実施。記念講演や事例発表、講評も行う。このほか「令和6年度 彩の国経営革新モデル企業指定式」も実施する。
サーキュラーエコノミー推進センター埼玉は「サーキュラーエコノミースタートアップトークセッション」を実施する。大野元裕知事とスタートアップ企業4社によるトークセッションで、サーキュラーエコノミー(循環経済)の普及啓発にもつなげる。
ベンチャー企業の成長支援を目的としたビジネスコンテスト「彩の国ベンチャーマーケット」の受賞者によるプレゼンテーションと表彰式も実施する。閉会後には名刺交換会も予定している。23日には、学生や留学生、就職指導担当者などを対象とした出展企業見学ツアーを開催。学生らは新しい時代をつくる業界の最前線を体感できる。出展企業を就職先としてとらえるきっかけ作りにも貢献する。参加無料、事前予約不要だ。
サーキュラーエコノミー推進へスタートアップ支援も強化
埼玉県がサーキュラーエコノミー(循環経済)の推進に力を入れている。2023年6月に「サーキュラーエコノミー推進センター埼玉」を埼玉県産業振興公社北与野事務所内に開設し、資源の効率的・循環的な利用に取り組む企業への支援を実施している。今回の「彩の国ビジネスアリーナ2025」では、初日の22日にサーキュラーエコノミー推進に向けたイベントを実施。第一部(10時15分〜11時25分)でスタートアップ4社によるセミナーを実施。第二部(11時25分〜11時55分)では埼玉県の大野元裕知事も登壇し、トークセッション「CEビジネスを成功させるポイント」などを実施する。
同センターは、民間企業など出身の5人のコーディネーターによる相談対応やビジネスマッチングを実施している。24年12月末時点で中小企業を中心に累計635件の相談が集まり、同66件のマッチングが成立した。このほか、普及啓発セミナーの開催(右写真)や展示会出展による情報発信も積極的に実施している。
サーキュラーエコノミーに関連するスタートアップ企業の支援にも積極的だ。県主催、同センター共催で、24年11月にサーキュラーエコノミーに特化したビジネスプランコンテスト「CSUP(シーサップ)」を初めて開催した(右写真)。全国のスタートアップ企業や社内ベンチャーなどを対象とした。受賞企業には埼玉県内での事業展開を支援する。「新しいビジネスのあり方を示していくスタートアップ企業は、サーキュラーエコノミーを推進する上で非常に重要なプレーヤーの一つだ」と県産業振興公社新産業振興部循環経済支援グループの的場啓祐グループリーダーは強調している。