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第6回佐賀県女子溶接技術競技会
佐賀県と佐賀県溶接協会(佐賀市、森孝一理事長)は10日、佐賀市の佐賀県庁内で「第6回佐賀県女子溶接技術競技会」(日刊工業新聞社など後援)の表彰式を開く。同競技会は2025年11月、佐賀県工業技術センター(佐賀市)で「被覆アーク溶接」と「炭酸ガスアーク溶接」の2部門が実施され、計16人が参加した。佐賀県内の企業や学校に所属する女性たちが切磋琢磨(せっさたくま)して溶接に向き合い、技術を高め合っている。
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第6回佐賀県女子溶接技術競技会 出場16選手アンケート
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第6回佐賀県女子溶接技術競技会に出場した選手と関係者
第6回佐賀県溶接技術競技会に出場の全16選手に、企業や学校で溶接に取り組む場面や今後の目標を聞いた。
◆質問項目◆
①就業者=職場での仕事内容、仕事で溶接を生かす機会
高校生=学校で学んでいること、学校生活の中でどう溶接に取り組むか
②今後の目標
被覆アーク溶接の部
(氏名と所属先、番号は競技番号、敬称略)
1・久米美佐希(北陵高校)
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久米美佐希
①情報処理。余計なことは考えずにする
②これからもいろいろなことに挑戦する
2・室響(戸上電機製作所)
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室響
①半自動溶接や溶接ロボットのオペレーター。半自動溶接やアーク溶接による部品加工
②もっと溶接がうまくなり、大会では満点に近い点数を取りたい。仕事では後輩に頼られる先輩になりたい
3・大霜花梨(戸上電機製作所)
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大霜花梨
①溶接ロボットのオペレーターで修正溶接などに携わる
②仕事は指導できるまで上達し、大会では点数をどんどん上げていきたい
4・武富あこ(佐賀県立嬉野高校)
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武富あこ
①機械科で旋盤や溶接を学んでおり、学業やアルバイトの空いた時間を効率よく使って練習に取り組んでいる
②勉強や部活を頑張りつつ、次回の溶接大会でも今回の成績より上を目指したい
5・林暖心(のこ)(佐賀県立佐賀工業高校)
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林暖心
①電気の基礎。部活動で溶接をして、大会で活躍できるように取り組んでいる
②4月から3年生となり就職活動が始まるので希望企業に行くことと、大会で良い結果を残したい
6・松尾陽詩(ひなた)(佐賀県立佐賀工業高校)
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松尾陽詩
①溶接や鋳造、旋盤、プログラミング。安全面を考慮して取り組んでいる
②もっと溶接が上達できるように頑張りたい
炭酸ガスアーク溶接の部
11・鈴木葵(トヨタ工機)
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鈴木葵
①国内外で使われるコンクリートの型枠を製造。大会や講習会で学ぶ技術は電流調節や重溶接する場面などで生かされている
②今後も女子大会で溶接技術を上達させ、仕事に役立てていきたい
12・前田理香(勝栄機工)
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前田理香
①船の配管の溶接
②今回から課題が変わり、一層難しくなったのでやりがいを感じる。初心を忘れずに仕事も練習にも励みたい
13・大隈麻衣(シンエイメタルテック)
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大隈麻衣
①製品の拭き上げや荷造り、発送準備など
②普段は溶接に携わる仕事ではないが、機会があれば競技会にチャレンジしたいと思う
14・光石有希(シンエイメタルテック)
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光石有希
①出荷や拭き上げ、荷造り、納期管理など
②今大会は準備や練習時間不足で満足いく出来ではなかった。次回までに実力を高めて、落ち着いて臨みたい
15・田中梨央(戸上電機製作所)
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田中梨央
①プレス作業。仕事の改善時などに溶接に取り組む
②大会では出来上がりを満足できるように。仕事ではもっとスキルを磨いて頼られる存在になりたい
16・川内田妃真里(戸上電機製作所)
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川内田妃真里
①旋盤で金属などを削って形を造り、製品の組み立てに必要な部品の製作。今後溶接に携わる機会があれば積極的に取り組みたい
②今大会に向けた練習で集中力や丁寧な作業の大切さを学び、自分自身のレベルアップにつながったため、今後の業務に生かしたい
17・田中ひとみ(ワイビーエム)
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田中ひとみ
①ファインバブル製造装置の開発で図面など設計業務。設計から溶接を意識し、溶接の奥深さと現場の技術力の高さを実感
②女性が技術分野で活躍する姿をもっと広められるように積極交流したい。自分自身の技能向上と周囲に好影響を与えられるようになりたい
18・荒木美月(名村造船所)
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荒木美月
①船の前と後ろの曲がり部分の溶接(ブロック製作)。手溶接や簡易台車などの機械も使って溶接している
②もっと技術を身に付けて、先輩たちに追いつけるように努力したい
19・森田恵理(名村造船所)
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森田恵理
①パイプの溶接。日々、手や機械によるパイプの溶接に取り組んでいる
②自分自身の技術向上も大事だが、先輩方から「機械と友達になる」と言わたことが分かってきた。どの機械とも「友達」になり、どの機械を使っても変わらない溶接ができるようになりたい
20・バンディワン・メロディ・ポンティリオ(澤野建設工業)
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バンディワン・メロディ・ポンティリオ
①毎日仕事で溶接に向き合っている
②溶接のより高度な資格取得を目指して頑張りたい
森鉄工/ものづくりラボで工法開発
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「MF-TOKYO2025」では、地元・鹿島市の酒蔵をイメージしたブースを出展
森鉄工(佐賀県鹿島市、森孝一社長)は、各種液圧プレスや鍛圧機械の設計・製作などを手がける。同社は本社エリア内に試作用プレス機を備えた研究開発棟となる「ものづくりlab(ラボ)」を設けている。同ラボは顧客の工法開発トライアルに特化した施設で多軸プレス2台、揺動鍛造プレス1台などを設置し、顧客と共同でさまざまな工法開発に取り組んでいる。
日本鍛圧機械工業会(日鍛工)の会員でもある同社は日鍛工と日刊工業新聞社主催の展示会「MF-TOKYO2025」に出展。県内有数の酒どころ、鹿島市では酒蔵巡りが人気となっている。同展示会では森鉄工の酒蔵をイメージしたブースが来場者の目を引いた。同社は27年6月23-26日開催の「MF-TOKYO2027」にも出展する予定だ。
外部要職も担う森社長は25年10月末まで地元の鹿島商工会議所の会頭を3期9年務めた。同会議所元会頭として25年秋の叙勲で旭日小綬章を受章した。
ワイビーエム/営業から開発・製造まで一貫体制
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ワイビーエムは地盤改良機やボーリングマシンなどを手がける
ワイビーエム(佐賀県唐津市、吉田力雄社長)は、地盤改良機やボーリングマシン、水処理装置などを手がける。長く培ってきた掘削の技術と地中熱や水を用いた開発力、応用力をもとに、持続可能な地球環境づくりに貢献している。顧客の課題に向き合い、多種多様な要望に応えるために営業から設計開発、製造までを自社一貫体制で取り組んでいる。
同社は4月5日、創業80周年を迎える。80周年を起爆剤に永続的な企業を目指す中、100周年となる2046年には自社機で「月に穴を掘る」ことを目標にしている。月面掘削を可能にする最先端技術に磨きをかける。
立命館大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)による「月面探査・利用を産業化するための宇宙機器開発・人材育成拠点」や、佐賀県内の製造業で構成する組織「佐賀県宇宙関連業務研究会(STAR WORKS SAGA)」など宇宙関連プロジェクトにも参画。同社の夢実現への事業を強化している。
