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第33回 品質工学研究発表大会 RQES2025S
品質工学会は7月3、4の両日、東京都立川市の統計数理研究所で「第33回品質工学研究発表大会(RQES2025S)」を開催する。参加申し込みの締め切りは20日。詳細は品質工学会ホームページの大会特設ページへ。
品質工学の未来 多角的に議論
統計学者の田口玄一博士がほぼ独学で築き上げた品質工学は、品質の定義、機能性評価、基本数理、手法としての実験計画、工程管理、品質管理、多次元データの処理、パターン認識まで含む、多様性のある学問となっている。
年に1回開催する品質工学研究発表大会では、メーンテーマとサブテーマを設定していたが、昨年からあえてテーマを設定せず、幅広い視点で発表や議論を行う場として実施している。
今年は60件の研究発表が行われ、発表者と直接議論できるポスター展示や、パネル討議も実施する。品質工学の最前線に触れて新たな知見を得る機会を提供するとともに、品質工学の未来について多角的に議論が交わされる大会を目指す。
品質工学会 会長 コマツ 技術顧問 佐藤 吉治/経営判断・技術評価の指針に
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品質工学会 会長 コマツ 技術顧問 佐藤 吉治
今年も品質工学研究発表大会を開催できることを嬉しく思います。
昨今、国内外の状況はこれまで以上に不確実性や不透明さが増しており、企業にとって厳しい経営環境が続いています。こうした困難な時期にこそ、品質工学会が掲げる「社会損失低減による社会の自由の総和の拡大」という理念が経営判断や技術評価の指針になると確信しています。
昨年から本大会では特定のテーマを設けず、多様な視点からの発表や議論の場となることを目指しています。社会損失低減を志す多くの方々がこの大会に集われ、さらに知見を広げ、深められることを期待しております。
品質工学会理事・副会長 研究発表大会実行委員長 浜田 和孝/“実践知”広がる領域
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品質工学会理事・副会長 研究発表大会実行委員長 浜田 和孝
第33回品質工学研究発表大会は、統計数理研究所を会場にハイブリッド開催します。
品質工学は技術課題の解決にとどまらず、モノづくりの現場はもちろん、教育や人材育成、さらには社会課題の解決にも応える実践知として、その領域を広げ続けています。
本大会では、生成AI(人工知能)やベイズ最適化といった先端技術との融合に加え、現場での実践や教育分野での展開など、多彩な取り組みが報告されます。
分野を越えた知見の交流が、品質工学の未来を開く契機となることを願い、有意義な議論と学びの場になることを期待しています。