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森林・林業・環境機械展示実演会(2024年10月)
林業機械専門のイベント「2024森林・林業・環境機械展示実演会」が20、21の両日、福井県勝山市のスキージャム勝山で開かれる。さまざまな林業機械が年に一度、一堂に会するイベントで、会場では実際に機械が稼働する様子を見学できる。主催は福井県と林業機械化協会。開場時間は20日が9時から16時半まで、21日は9時から15時まで。入場は無料で、事前登録も不要。同展は「令和6年度 緑と水の森林ファンド事業」の助成を受けて開催される。
大型機械を実演/自動操縦を提案
森林・林業・環境機械展示実演会は毎年、全国育樹祭の記念行事の一環で開催されている。今年は福井県との共催となり、約5ヘクタールの屋外会場に80社・団体が出展する。
最新のフォワーダーやハーベスターなどの高性能林業機械や、チェーンソー、刈り払い機などの林業機械が展示・実演されるほか、木材粉砕機など森林バイオマスの有効活用、環境保全に役立つ機械などが提案される。松本システムエンジニアリングやコマツ、日立建機日本などの大規模小間では、現場さながらの大型林業機械の実演を見られる。
近年、多くの林業機械は操作性の向上などにより、熟練者でなくても簡単に効率よく安全に運転・操作できるように進化している。特に人身事故防止に努めており、作業員を操縦室で守ることのできる林業機械を使った伐倒作業や、リモコン操作、自動操縦機器などの提案に力を入れる。
また、人手不足が叫ばれる林業への効率化・省人力化の一手として、切り倒したと同時に木材データを自動集計するといった林業機械のICT化、IT活用も提案される。山や林の地形解析調査、森林資源の把握、軽量な資材の運搬には、ドローン(飛行ロボット)の活用事例もある。会場にはドローン飛行場を設け、実演を行う。
今年の全国育樹祭には「ふくい応援ポケモン・カイリュー」が登場。20日11時からと14時からの2回、スキージャム勝山リゾートセンターロビーで記念写真が撮れるイベントも行われる。各回30組限定で、開始30分前に整理券を配布する。また、出展ブースから恐竜の装飾が施された機械を探す「恐竜探しラリー」では、8匹以上の写真を集めた人に抽選でプレゼントを用意するなど、親子で楽しめる企画もある。
スキージャム勝山はスノーシーズンはスキー場、グリーンシーズンは芝そりやパークゴルフ、パラグライダーなどさまざまなアクティビティーが体験できる。恐竜がテーマのアスレチック「わんぱく恐竜ランド」もあり、福井県立恐竜博物館へ車で約10分で行ける。
展示会期間中はJR福井駅東口から無料のシャトルバスが運行され約70分(15分間隔で運行)。会場に隣接する駐車場も確保されている。
ごあいさつ/林業機械化協会 会長 島田 泰助
2024森林・林業・環境機械展示実演会(林機展)は、第47回全国育樹祭記念行事として、福井県との共催で10月20-21日にスキージャム勝山(福井県勝山市)の駐車場ほかの施設(約5ヘクタール)をお借りして開催いたします。
今回はほぼ昨年同様の80社・団体が大中規模ブース39、小規模ブース41に分かれて、より安全で効率的な林業作業の実現を目指した最新の林業機械や関連資機材を出展します。
国内外のメーカーらがそろった大中規模ブースで行われるデモンストレーションは、自走式機械による草刈り、ハーベスター、フォワーダーなどによる伐採や玉切りなど、出展各社が創意工夫を凝らして最新の林業機械の魅力や特色をアピールします。プロの皆さまは機械の使い勝手や性能を確認できる、一般の方々には普段見ることのない機械が躍動する姿を見られる、1年に一度のチャンスです。
おもてなし広場では延べ15店舗が並び、地元の食材を使った軽食や特産品など買い物が楽しめます。さらに、恐竜王国の福井県にちなんだ特別イベントとして「恐竜探しラリー」や「ふくい応援ポケモン・カイリューとの写真撮影会」を企画しました。
森林林業関係者だけでなく子どもたちにとっても、楽しみながら林業機械に触れ、森林や林業への理解を深める林機展になっています。ぜひご家族連れで来場していただきたいと思います。
最後に、今年の林機展も多くの関係者のご理解とご協力に支えられて開催できますことに感謝申し上げます。