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レアメタルリサイクル
レアメタル(希少金属)は電子機器や電気自動車(EV)、金属材料などの高機能化や性能向上に欠かせない存在。ただ、技術的・経済的に抽出が難しいなどの理由から、希少性が高く、安定供給が問われている。こうした背景から、持続的な希少資源の循環に向けて、リサイクル技術の重要性が高まっている。
希少資源 循環利用進める
レアメタルはリチウムやニッケル、コバルト、タングステンなどに加え、レアアース(希土類)を含めた31鉱種を指す。天然資源が乏しいとされる日本では、レアアースをはじめ、重要鉱物の多くを海外に依存しているところがあり、サプライチェーン(供給網)の構築や安定供給が課題。このため、資源の再生・再利用は経済安全保障と競争力強化のための国家戦略として位置づけられている。
政府は4月に「循環経済行動計画」を発表した。金属やプラスチックのリサイクルの促進に向け、2030年までに官民で約1兆円の投資を目指す。行動計画では、都市鉱山からレアメタルやレアアースなどの精錬、分離精製する技術開発を推進し、再資源化を促す。また重要鉱物や金属資源について再生材使用の目標も設定した。例えば30年までに国内で供給される永久磁石の原材料の約3割をリサイクルでまかなう方針だ。
さらに4月に施行された「改正資源有効利用促進法」では、モバイルバッテリーやスマートフォンなどの小型リチウムイオン電池(LiB)を搭載した製品が指定再資源化製品に追加された。指定製品を取り扱う事業者は認定を受けることで廃棄物処理法の特例として許可をとらずに回収・再資源化が可能になる。LiBは回収・再資源化の過程で発火リスクが懸念されており、安全性と資源回収の両立に向けて取り組みが進められている。
こうした法整備が進む中、分離精製や精錬での効率化や環境負荷低減といったリサイクル技術の開発に向けて産学官が連携して取り組んでいる。希少資源の安定供給を実現するべく、技術開発が加速する。
