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破砕・粉砕技術
ゴミや廃材を効率的に安全に処理する破砕・粉砕機は、固形廃棄物の処理の起点、再生原料へと生まれ変わらせる門口とも言えるところで活躍している。異なる種類や形、大きさの物質を砕き、目的に応じた粒度や形状にする。資源の少ないわが国にとって欠くことのできない技術で、資源の有効利用を促し、循環型社会の構築を後押しする重要な役割を担っている。
破砕・粉砕技術
破砕・粉砕機は最近では、選別機や乾燥機など前後工程の周辺機器と組み合わせた一貫ラインやシステムとして提案されるケースが増えている。破砕・粉砕機メーカーのホーライ(大阪府東大阪市、鈴木雅之社長)は昨年、プラスチックなど樹脂の粉砕から回収までを行う「クリーンアップシステム」のテストラインを設置。粉砕、洗浄、脱水のほか、乾燥、破砕物回収などの工程を全体で動作確認できるようにし、顧客が求めるニーズに細やかに対応している。
破砕・粉砕機は金属向けやプラスチック向けなど、材料や用途によって異なる装置・機器があり、数多くのメーカーから提供されている。海外製品も国内に入ってきているが、保守やアフターサービスの対応力で、国内メーカーに対する信頼・評価は高い。
国内メーカーは顧客の現場や要望に合わせて最適化した一貫ラインに加え、人手不足が叫ばれるなか、人工知能(AI)を活用した選別の効率化提案などに力点を置き、市場での存在感を高めようとしている。今後もニーズの変化にいち早く対応することで、新たな市場・需要の取り込みを図っていく構えだ。