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大阪・関西
万博開催への機運醸成進む
59年ぶりの日本シリーズ関西決戦に沸き、阪神タイガースとオリックス・バファローズが大阪と神戸で合同開催した優勝パレードには100万人ものファンが殺到した。J1リーグではヴィッセル神戸が初優勝を飾り、関西のスポーツ界はかつてない勢いを見せる。
一方、大阪・関西万博は開催まで500日を切り、さまざまなデザインに彩られた万博のラッピング列車も走り出した。幅広く企業や団体が参加する「チーム・エキスポ」に向けたイベントが相次いで開催されるなど、地元企業などでも参加機運が醸成され始めた。新型コロナウイルスの影響も薄まり、ようやく盛り上がりを見せてきた大阪・関西。2024年もこの勢いを落とさず、さらなる成長への足がかりを築くことができるのか。
大阪湾に浮かぶ埋め立て地「夢洲」で、万博の会場整備の進展がようやく見えてきた。関西が世界に向けて飛躍するチャンスが訪れている。万博はそのための大きな試金石だ。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をメーンテーマに掲げ、デジタル変革(DX)やグリーン・トランスフォーメーション(GX)に次世代モビリティー、そして少子高齢社会や健康・医療など、世界が直面する社会課題に関西の産業界はどのように取り組んでいくのか。中小企業やスタートアップなどの参加も多く予定され、関西を、そして日本全体をけん引する次世代産業が次々と立ち上がるチャンスとしたい。
首都圏への一極集中が続く中、関西の都市圏人口はいまだ世界でも10指に入る。2年連続の関西決戦の実現とともに、万博を契機に未来に向けた都市づくり、そして産業の未来図を世界に示すことが期待されている。