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光・レーザー技術 総合展 OPIE’25(2025年4月)
23日から25日までの3日間、光とレーザー技術の総合展示会「OPIE’25(OPTICS PHOTONICS International Exhibition 2025)」が、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開かれる。統括主催はOPI協議会。開場時間は10時から17時まで。入場は無料だがウェブでの完全事前登録制。登録は展示会ホームページ(www.opie.jp)から行える。
7専門展—最大規模で開催
光技術 世界の最先端—産業支える
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国内最大級の規模を誇る光関連の専門展示会「OPIE」。今回は会場を広げ、さらに大規模での開催となる(前回開催=2024年)
OPIEは光関連の専門展示会としては国内最大級の規模を誇り、研究開発・商品開発の課題を解決するソリューションを求めて多くの来場者が訪れる。また、光関連の学術的な国際会議「OPIC」と連携しており、大学・研究機関・企業のトップレベルの研究者や技術者が、欧米やアジアを中心とした外国からも集まる。
今回のOPIEは会場を2ホールから3ホールに広げ、過去最大規模での開催となる。七つの展示会で構成され、全展で492社・団体が出展し、来場者は1万8000人を見込む。
レーザー技術は情報通信、材料加工、計測などの幅広い分野で使われており、市場も拡大傾向にある。レーザー学会が主催の「レーザーEXPO」には、各種レーザーや発光ダイオード(LED)光源デバイス・モジュール、レーザー加工装置、モニタリング・計測機器などが集まる。独ベルリン、独チューリンゲン州、チェコのパビリオン展示も行われ、国内だけでなく海外の最新技術を知る機会にもなる。
日本フォトニクス協議会は「レンズ設計・製造展」「宇宙・天文光学EXPO」を開く。レンズ設計・製造展はレンズをはじめプリズム、回折格子などの各種光学素子や、光学設計・試作に関わる装置、レンズ加工機など、光学素子に関するあらゆる製品、サービスが集う展示会。第6世代通信(6G、ビヨンド5G)、自動運転、光量子コンピューター、メタバースなど、高い精度が求められる産業を支える技術がそろう。
宇宙・天文光学EXPOでは宇宙・天文光学分野で活躍する技術者・研究者向けに、研究開発ツールや優れた部品・機器などが提案される。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立天文台から後援を受けており、両者による講演も予定されている。
OPTRONICSメディアが主催の「ポジショニングEXPO」には、測定関連製品・システムや位置決めシステムなどが一堂に会する。光学機器や電子部品製造過程、バイオ研究における位置決め装置のほか、物流センターやスマート農業現場での測位・制御機器、各種乗り物の安全運転のための測位検知装置などが披露される。
オプトロニクス社は「光源・光学素子EXPO」「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」「光通信・要素技術&応用EXPO」を主催する。
光源・光学素子EXPOでは紫外域や赤外(IR)・可視波長域のフォトニクス製品が集まる。医療、照明、害虫駆除などの紫外線(UV)応用技術や、RGB(赤、緑、青)レーザーデバイス・モジュールなどの可視光関連技術、暖房やリモコン、レーザーなどの赤外線応用技術が紹介される。
光と画像のセンサ&イメージングEXPOは光・画像センサーや産業用カメラ、先進的イメージングを網羅する展示会。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、仮想空間に現実世界を再現する「デジタルツイン」の普及などにより、多くの分野でセンサーの導入が進んでいる。カメラ市場では技術の進展により分光イメージングも登場し、開発競争が激化している。研究開発が盛んなこれらの新製品・技術が提案される。
光通信技術は宇宙インフラ、モビリティー産業、物流、製造、医療、エンターテインメントなどさまざまな産業を支えている。近年はデジタル変革(DX)やメタバースなども広がり、さらに重要性が増している。光通信・要素技術&応用EXPOでは大容量・高速・低消費電力通信を実現する光関連デバイス、システムが提案される。
14国際会議 世界から研究者
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光関連の学術的な国際会議「OPIC」と連携しており、同会議に参加する有識者によるポスターセッションが、23-24日にOPIEの会場内で行われる(前回開催=2024年)
OPI協議会が統括主催する「OPIC2025」もパシフィコ横浜で併催される。OPICは光学・フォトニクスにおける新たな応用分野・研究に関する国際会議で、レーザー、X線光学、バイオ医療、宇宙、農業などの専門会議で構成される。今回は14の会議が予定されており、世界中から研究者や開発者が集まる。
23日16時15分からは①宇宙におけるレーザー活用②超低温原子アレイを用いた超高速量子コンピューティング③細胞の分子機構の画像化—に関する三つのプレナリーセッションが行われる。OPIC2025への参加は有料で、申し込みが必要。詳細は公式ウェブサイト(https://opicon.jp/ja)へ。
ごあいさつ/運営事務局(オプトロニクス社社長) 島田 耕 氏
光技術の真価—実演で体感
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運営事務局(オプトロニクス社社長) 島田 耕 氏
光量子コンピューター、レーザー核融合、さらには光電融合技術など、さまざまな最先端の光技術に対する注目度が高まるなか、光技術の総合展示会「OPIE’25」が4月23日から25日までの3日間、パシフィコ横浜で開催されます。あわせて光関連の国際会議「OPIC2025」は、展示会に先立ち21日にスタートしました。
今年のOPIEは13カ国・地域から、昨年より75者多い492社・団体が出展します。会場もこれまでの2ホールから3ホールに広げ、総小間数は過去最大の651・5小間にのぼり、日本のみならずアジアを代表する光の展示会となっております。
光技術の進展は目覚ましく、今年も情報通信、医療、製造、宇宙など幅広い分野を支える光技術・製品・システムが一堂に会します。多くのブースで実演も行われ、来場者が光技術の真価を体感できる内容となっています。
OPIEは「レーザーEXPO」「レンズ設計・製造展」「光源・光学素子EXPO」「光と画像のセンサ&イメージングEXPO」「ポジショニングEXPO」「宇宙・天文光学EXPO」「光通信・要素技術&応用EXPO」という七つの専門カテゴリーで構成されており、それぞれの分野の最新動向を俯瞰(ふかん)できます。
本展は研究開発から実用化・事業化まで、光技術の最前線を総合的に紹介する国内随一の展示会として評価されており、来場者・出展者間の活発な交流の場としても注目されています。
同時開催されるOPICでは、14の国際会議とプレナリーセッションを通じて、世界中のトップ研究者が知見を共有します。学術と産業をつなぐ貴重な機会となっています。
光技術に関心のある方はもちろん、次のビジネスチャンスを探している方にも見逃せないイベントです。運営事務局では、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。「光」の進化を、ぜひOPIE’25の会場でご体感ください。
光産業専門の求人・求職サイト「オプトキャリア」
OPIE’25の運営を行うオプトロニクス社は、光産業専門の求人・求職サイト「オプトキャリア」(www.optocareer.com)を運営している。
求職者は①求人リストから気になる求人に申し込む②キャリアアドバイザーによる提案を受けてから希望の企業に申し込む—といった二つの方法でエントリー可能で、オプトキャリアを通して結果が知らされる。受からなかった場合も継続して提案を受けられる。
専門月刊誌の発行や展示会の運営などによって同社が培った光業界のコネクションを生かし、キャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを基に個人の適性と会社の相性を鑑みながら提案を行う点が利用者から評価されている。