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NEW環境展/地球温暖化防止展(2024年5月)
22日から24日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟1―6ホールと屋外実演会場で「2024NEW環境展」「2024地球温暖化防止展」が開かれる。国連の持続可能な開発目標(SDGs)や脱炭素に寄与する環境分野の最新技術・サービスが集まる環境総合展。開場時間は10時から17時(最終日は16時)まで。入場料は1000円(招待券持参者、事前登録者は無料)。主催は日報ビジネス。
循環型経済に転換 3R高度化
NEW環境展
NEW環境展は1992年に初開催し、今年で33回目を迎える。今回は「環境ビジネスの展開」をテーマに環境に関連するソフトウエア、測定機器、破砕・粉砕機や水処理装置などが出品される。同時開催の地球温暖化防止展と合わせて前年比約16%増の714社・団体が2065小間で展示を予定している。海外出展は中国、韓国、台湾、イタリア、シンガポール、スウェーデン、ハンガリーの7カ国・地域。
従来の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取り組みに加えて、資源の投入量や消費量を抑えつつストックを有効活用し、サービスなどの付加価値を生み出すサーキュラーエコノミー(循環型経済)が世界的な潮流となっている。サーキュラーエコノミーへの転換には、従来の3Rの高度化が不可欠だ。
同展では最新の個別品目を対象にした破砕・粉砕機に加え、人工知能(AI)や光学、比重差を用いた高精度選別機が展示される。これらの処理技術だけでなく、廃棄物の収集運搬や適正処理、有効利用の管理および高効率化を支えるデジタルシステムなど、3Rに欠かせないプロセスを担う分野の出展も活発だ。
また、東展示棟の屋外実演会場では再資源化・廃棄物処理・解体を行う13社のデモを見学できる。
地球温暖化防止展
今年で16回目の開催となる地球温暖化防止展では「CO2削減と新エネ・省エネビジネスの推進」をテーマに掲げている。
冷風機や遮熱材、燃焼効率の改善などの省エネルギー関連のほか、小水力発電やバイナリー発電、バイオマス燃料、地中熱利用といった再生可能エネルギー関連、ヒートアイランド対策技術、二酸化炭素(CO2)排出削減などさまざまな環境技術・サービスが展示される。
脱炭素フォーラム
FCV展示、映画上映会
会期中は主催者企画の「2024脱炭素フォーラムwith SDGs」が行われる。東4ホールF423ブースでは燃料電池車(FCV)の展示や映画上映会、パネル展示が行われる。トヨタ自動車のFCV、第2世代MIRAIカットモデルと、クラウン(FCV仕様)のフル車両が展示される。東京都が目指す「グリーン水素」の活用などをパネル展示で紹介する。
環境ドキュメンタリー映画の上映のほか、地球温暖化関連の動画放映は会期中の13時から17時(最終日は16時まで)の間行われる。
映画タイトルは京都映画センター(京都市中京区)が提供する「Wende ヴェンデ 光と水のエネルギー」、アンプラグド(東京都港区)が提供する「グレタひとりぼっちの挑戦」、ユナイテッドピープル(福岡県糸島市)が提供する「グレート・グリーン・ウォール」の3本を用意している。
地球温暖化関連の動画は環境省地球環境局や国立環境研究所、東京都環境局が環境に関連した動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」や啓発ビデオの内容を上映する。
また、パネル展示は環境省市全環境局や東京都環境局、広島市環境局、東京都産業労働局をはじめ、14の機関・団体が展示する。地球温暖化やSDGsについて分かりやすく紹介され、脱炭素化に関連する政策の最新情報が得られる。
そのほか、無料の講演会や別会場で記念セミナーが行われる。全て事前受付で定員に達しており、関心の高さがうかがえる。