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業種・地域から探す
脱炭素社会を実現 物流・移動の手段
地域活性・街づくりに貢献
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あらゆる鉄道分野の製品・技術・サービスが集まる(2021年開催の様子) -
実物大の鉄道関連製品を間近で見ることができる(2021年開催の様子)
鉄道技術展は鉄道・交通システム、インフラ整備、電力・輸送・運行管理、旅客サービスなどのあらゆる鉄道分野の製品・技術・サービスが集結する総合見本市。2010年から行われており、今回で8回目を迎える。出展規模は569社・団体、1209小間。
鉄道は一度に大量の乗客や貨物を運ぶことができ、人々の生活にとって必要不可欠なものとなっている。このため、鉄道には高い安全性や快適性が求められる。それに加えて、日本の鉄道は極めて定時性に優れた交通機関として知られる。また鉄道はほかの交通機関に比べて二酸化炭素(CO2)排出量が少ないため、脱炭素社会実現に向けて注目が高まっている。これらを支える人工知能(AI)や運行管理システム、省エネルギー技術などが集まることが期待される。
鉄道に関する製品・技術・サービスの発展は、最終的に地域活性・街づくりにもつながる。特に地方鉄道は、地域住民の通学・通勤において重要な役割を担っており、地域の経済活動の基盤とも言える。
同展では、新たな特別企画「地方鉄道応援プロジェクトin鉄道技術展」が開催される。会場内に特設コーナーが設置され、30の地方鉄道事業者がオリジナルのノベルティーグッズや物産品を販売、各地方鉄道やその沿線地域の観光PRをするほか、それぞれの地方鉄道事業者が抱える課題をパネルにして掲出する。課題解決のための提案、情報交換が期待される。
また8日には「Rail Leaders’ Summit in ASIA」が開催される。鉄道関連技術のグローバルな発展に貢献し、併せて日本の鉄道技術を国内外に向けて広くアピールすることが目的。国内のみならず、欧州やアジアの鉄道事業者、鉄道有識者が登壇し、「持続可能な未来に向けた鉄道の価値向上―多角的な視点からのイノベーション」をテーマとした講演とパネルディスカッションが行われる。
同時開催される橋梁・トンネル技術展では、国内で深刻化している橋梁やトンネルなどの社会インフラの老朽化における課題解決へとつながる、橋梁・トンネル建設や維持管理に関するさまざまな製品・サービス・技術などが集まる。
また、展示会場入口にリクルートコーナーを設置し、今回出展している企業からの求人募集案内を掲出する。鉄道や社会インフラ業界の人手不足の解消へとつなげる。