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兵庫県三木地区
兵庫県三木市は古い歴史と自然に恵まれた地域。金物生産を主な産業として栄えてきた“金物のまち”として全国に名が知れ渡る。三木金物は400年以上の歴史と伝統を有し、他にも酒米「山田錦」の一大産地としても強いブランド力を誇っている。市ではこうした歴史と地域の強みを維持・拡大するさまざまな取り組みを進めている。
歴史と伝統ある“金物のまち”
優れた交通アクセス利点
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大工道具などのプロ仕様から一般向けまで高品質な製品がそろう -
全国から練達の鍛冶職人が集められ、その後、商工業化が進んだ -
三木金物製品は伝統的な品質を有する
三木市は兵庫県の中南部に位置する。神戸市の北側に隣接し、大阪・神戸のベッドタウンとして発展してきた。市域内を中国自動車道や山陽自動車道、舞鶴若狭自動車道が通過する交通の要衝であり、多くのゴルフ場を有する「ゴルフのまち」としても知名度は高い。
市内のゴルフ場は消費や雇用など産業面にも効果を波及する重要な産業となっており、他にも、優れた高速道路網を生かした新産業創造拠点として「ひょうご情報公園都市」も整備。多数の企業が立地し、雇用の確保と地域経済の活性化を図っている。
市では99%以上を占める中小事業者の振興が地域の発展に不可欠と位置づけ、設備投資を促す補助金など経営基盤強化に向けた多様な施策を展開する。また、2023年には内閣府が推進する「SDGs未来都市」に選定され、「100年後も誇りを持って暮らせるまち三木」の実現に向けた取り組みにも力を注いでいる。
三木金物生産の始まりは戦国時代までさかのぼる。「三木合戦」により荒廃した町の復興策として大工道具の需要が創出・拡大した。全国から練達の鍛冶職人が集められ、その後、徐々に商工業化が進展。鍛冶屋による伝統的な手工業から機械化による大量生産体制へと変遷した。今では安定した品質と生産量を確立。DIY向けからプロ仕様まで幅広いニーズに応えている。
金物輸出、昨年好調
三木商工会議所がまとめた「三木金物輸出統計表」によると、25年の三木金物製品の輸出額は約54億2600万円で前年比114%。金物製品以外の商品を含む総輸出額についても54億4500万円で同114%と好調に推移した。
国内経済が、個人消費や設備投資などの内需を中心としながら緩やかな回復基調を維持する中、三木金物製造業界の景況もプラス値を維持している。一方、人手不足や人件費、原材料費の上昇に加え、為替動向や海外経済の減速懸念など不透明な要因も依然として残り、これまで以上の生産性向上が課題となっている。
創業融資・事業継承など 市、支援に注力
このような中、市では三木市中小企業サポートセンターを中核に、これまで創業希望者や第二創業、事業承継、資金繰りなどの課題解決に向けた無料の週末起業・事業承継相談会を開催してきた。25年度からはこれをさらに拡充し、三木商工会議所や地域金融機関などとの連携強化を図りながら創業融資や起業家支援事業補助金などによる適切なサポートを進めている。
その他、三木金物業界における新製品開発の意欲向上を図り「三木金物ニューハードウェア賞」の認定事業なども実施。審査により認められた製品は「三木金物ニューハードウェア賞認定製品」として紹介冊子に掲載。全国へPRするなど三木金物産業の振興を図っている。
