-
業種・地域から探す
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024(2024年7月)
東京ビッグサイトの東4―6ホールでは、TECHNOーFRONTIERと同時開催展の「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」が開かれる。主催は日本能率協会のほか、各種構成展は日本プラントメンテナンス協会など団体との共催で実施。製造業や建設業向けに生産性向上や、持続可能な社会資本整備、レジリエンス(復元力)をテーマとし、業界の枠を超えて技術交流を促進する。
社会資本整備・復元力技術 12専門展
同展は「第50回プラントメンテナンスショー」「第18回インフラ検査・維持管理展」「第13回事前防災・減災対策推進展」「第12回無電柱化推進展」「第10回国際ドローン展」など技術要素ごとにわかれた12の専門展で構成。また「土木・建設業向けAI/IoT/5G/システム/ツール特集」など3つの特別企画コーナーが設けられている。
建設インフラから製造業まで幅広い分野のメンテナンス分野に特化しながら、業界の枠を超えた活発な交流促進を狙いとしている。今年は394社・団体、772小間の規模で、期間中に2万1000人の来場が見込まれている。
重要インフラやプラントを支える保安人材の高齢化や設備の高経年化が進む中、労働集約型で展開してきた産業保安分野では省力化や次世代へのノウハウ継承が重要課題としてのしかかっている。こうした課題解決に向けて、会場ではIoTやセンサー、飛行ロボット(ドローン)活用など技術革新の成果を生かした「保安のスマート化」を加速する最先端技術の披露が見どころとなる。
またプラントの施工業界団体である日本メンテナンス工業会は、フランジ締結技能講習制度の紹介とともに、フランジ締め付け体験コーナーを設置。現場作業で使用済みになった作業服のアップサイクルによる再生品や作業工程などを紹介。エネルギー産業や素材産業を支える業界からさまざまな取り組みを発信する。
特設ステージ、セミナー90本/メンテナンス最新トピックス
会場内には計90本以上のセミナーを無料聴講できる特別ステージが複数箇所、設けられている。製造業や土木・建設など多岐にわたるメンテナンス分野の最新トピックスを網羅する。このうち「ものづくり特別講演会プログラム」は日刊工業新聞社が企画。IoTやAI、ドローンなどの新技術を活用する「スマート保安」をはじめ、多彩なテーマで構成している。
最終日の26日10時40分からは千代田化工建設のO&M-Xソリューション事業部開発・海外プロジェクトセクションリーダーの米山徹氏と、国際プラントプロジェクトのマネジメントなどを手がけるATP Design and Engineeringの古河昌史氏が対談する。米アップルのゴーグル型端末「ビジョンプロ」など空間コンピューティングがもたらす新しいオペレーション&メンテナンスのあり方についてセッションする。
また同日14時40分からセーフティグローバル推進機構の藤田俊弘理事(IDEC名誉顧問)による「日本がリードする協調安全とは?働く環境でのウェルビーイング実現と生産性向上」と題した講演が行われる。ウェルビーイングの観点を取り入れながら生産性向上を同時に実現する、日本発の意欲的な取り組みを紹介する。