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メカトロテックジャパン2023過去最大規模で開催
実機の迫力を名古屋で体感
工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2023」が10月18日から21日までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される。過去最大規模での開催となる今回は「FEEL IT! 工作機械の迫力をさあ、会場で」をテーマに各社が多数の実機を展示。工作機械、鍛圧・板金機械、自動化やIoT(モノのインターネット)などにまつわる新製品が一堂に会する。主催はニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)で、愛知県機械工具商業協同組合(同熱田区、水谷隆彦理事長)との共催。
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コロナ禍でも賑わいをみせた前回展
MECTは日本工作機械見本市(JIMTOF)が開かれない奇数年に開催される工作機械見本市として定着し、今年で19回目。今回は昨年10月に新設されたポートメッセなごや「第1展示館」を含む全館を使用し、世界25カ国・地域から492社・団体が2103小間に出展する。うち64社は初出展となる企業だ。前回展の426社・団体、1795小間を上回り、過去最大規模での開催となる。前回展は4日間で6万8929人が来場した。今回は7万人以上の来場が期待される。
特に今回は「FEEL IT! 工作機械の迫力をさあ、会場で」をテーマに会場で工作機械の実機を間近で見て、感じてもらえる点を重視したという。会場内には工作機械や、鍛圧・板金機械など285台が展示される。前回の197点から大きく数を伸ばし、より実物を体感できる機会となっている。ニュースダイジェスト社の平野清嗣取締役は「今回はメーカーだけでなく商社やシステムインテグレーター(SIer)の出展も目立つ。工作機械にIoT・自動化システムを組み込んだ実機の展示も増えるだろう」と分析する。さらに切削工具、周辺機器などを含めた新製品(発表から1年以内)1069点が出展される。モノづくりのトレンドを体感できる展示会になりそうだ。
3つのテーマでセミナー実施
今回は第1展示館が新設されてから初めての全館を使用してのMECTの開催となる。第3展示館や交流センターでコンセプトゾーンやセミナーなど主催者企画を展開し、来場者の回遊性を高める工夫も凝らした。第1展示館にはマシニングセンター(MC)、旋盤、複合加工機、研削盤、放電加工機、プレス・板金機械、コンピューター利用設計・製造・解析(CAD/CAM/CAE)、ソフトウエアが出展。第2展示館は切削工具や研削砥石、のこ刃、作業工具、工具ホルダー、第3展示館では産業用ロボットや物流・搬送機器、精密測定器、環境対応機器など各社の新製品や技術が披露される。また第1展示館と第3展示館では、出展者によるワークショップも開催される。
多彩な講師陣によるセミナーにも注目が集まる。開催初日の18日は「『自動車』明日の自動車づくり」をテーマにトヨタ自動車の宮部義久元町工場工場長と、日産自動車の和田民世理事、横浜工場工場長がそれぞれ講演する。19日は「『航空機』航空機産業の展望」がテーマ。ボーイングジャパンの大沢裕史ボーイングリサーチアンドテクノロジージャパンシニアマネージャー兼、ボーイングジャパンリサーチセンターセンター長と、IHIの増田和裕航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センター副センター長が登壇する。20日は「『自動化』最新ロボットをどう使う」がテーマ。川崎重工業の真田知典精密機械・ロボットカンパニーロボットディビジョン理事と、ヤマハ発動機の江頭綾子執行役員ソリューション事業本部ロボティクス事業部長が講演する。全て聴講は無料で、定員は400人。公式サイトからの事前登録が必要となる。