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計測展2024OSAKA(2024年10月)
計測と制御技術の総合展「計測展2024OSAKA」が10月30日から11月1日までの3日間、大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催される。主催は日本電気計測器工業会(JEMIMA)。開場時間は10-17時。カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現に向けた製品や技術、ソリューションが発信される。
計測・制御技術の総合展
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計測・制御技術を活用してカーボンニュートラルの実現に向けた解決が提案される(計測展2022OSAKA) -
YOKOGAWAグループは次世代のオペレーターに向けた展示を行う(計測展2022OSAKA)
計測展2024OSAKAは早く正確にものを「はかる」、検知や予測を可能にする「見える」、そしてトランスフォーメーションを実現する「変える」という三つの技術から、「カーボンニュートラルへ はかる・見える・変える」をPRメッセージに掲げた。企業とのマッチングや異業種連携によってモノづくりを変え、社会を変えていこうという思いが込められている。
計測展は1955年に初開催し、“産業のマザーツール”である電気計測器を中心とする計測・制御機器の専門展。大阪では1990年に初開催して以来、隔年で開催され、今回で18回目を迎える。未来のモノづくり社会を支える計測と制御技術の総合展として、出展規模は66社・団体、142小間。ほかに13大学がパネル展示する。来場目標は期間中、過去最高となる1万5000人を目指す。
CNの実現、サイバー攻撃への対応など、社会の課題解決や市場のニーズに応える新技術やソリューションが企業ブースから紹介される。実機公開やデモンストレーションのほか、基調講演や出展者セミナーなどの多彩な講演を通じてCNの実現や生産性向上などの課題解決の糸口が発見できる。
インバーターやパワーコンディショナー、オンボードチャージャー(OBC)など電力変換のほか、リチウムイオン電池(LiB)などの省エネルギーの評価試験には安定化電源と電子負荷が欠かせない計測器の一つとなっている。近年は、安定化電源と電子負荷を1台に集約し小型化を図った「双方向安定化電源」が登場し、認知が高まっている。菊水電子工業は大容量化を実現し、ユーザーの要求に応える製品を提案する。注目される回生機能は、エネルギーの再利用ができ、CNの実現に貢献する。
東亜ディーケーケーは電極の洗浄と日本産業規格(JIS)標準液による2点校正を自動化し、保守作業を軽減する現場設置型水素イオン濃度(pH)計などを出品し、環境への取り組みを提案する。
二酸化炭素(CO2)削減には測定データの収集と解析する見える化やクラウドを活用したシステムに加えて、削減のための制御技術が求められている。計測展では、省エネルギーや生産性の向上、品質の安定化を実現する製品やソリューションが紹介される。
また、計測・制御技術と周辺技術の融合は、品質や歩留まり向上などの付加価値を創出する。生産現場で蓄積されたデータを利用し、人工知能(AI)が異常予兆を知らせる予知保全技術やサイバーフィジカルシステム(CPS)関連製品なども展示される 今回はサイバーセキュリティー、省エネルギー・再生可能エネルギー、DX、産学交流の四つのテーマにフォーカスした「テーマ展示ゾーン」を新たに設けた。実機や資料、ポスターを通じて、新しい技術やアイデアが披露される。CN実現に向けた課題を来場者とともに解決に導くゾーンとなっている。
プラントや工場ではデジタル変革(DX)導入が加速して生産性向上などが図られる一方、制御システムにおけるサイバー攻撃の脅威が問題になっている。生産現場の安全・品質・納期・コスト改善の前提となる「制御系(OT)セキュリティー」対策についても紹介される。
テーマ展示新設
今回はサイバーセキュリティー、省エネルギー・再生可能エネルギー、DX、産学交流の四つのテーマにフォーカスした「テーマ展示ゾーン」を新たに設けた。実機や資料、ポスターを通じて、新しい技術やアイデアが披露される。CN実現に向けた課題を来場者とともに解決に導くゾーンとなっている。
学生応援企画
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学生応援企画が催される(計測展2022OSAKA)
計測展では学生応援企画として、企業ブース見学会や交流会、横河電機やアズビル、チノーら若手社員によるトークセッションが会期初日に開催される(見学会は30日、11月1日)。
13大学が展示
理工系の研究室を対象に、自分たちの研究テーマが目指す「社会課題への貢献(ビジョン)」を訴求する場として、京都大学や大阪大学、立命館大学、近畿大学、金沢大学など13校のポスターが展示される。31日はライトニングトークと、優れた発表が表彰される。