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最先端の素材技術
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実機の稼働状況を見学できるのがリアル展の魅力。多くの来場者で賑わった(2022年の会場) -
高機能素材Weekは「フィルムテック ジャパン」「プラスチック ジャパン」「メタル ジャパン」「セラミックス ジャパン」「接着・接合EXPO」「塗料・塗装設備展」「サステナブル マテリアル展」の7展示会で構成される。
初秋の東京(幕張メッセ)と5月の大阪(インテックス大阪)で、年2回開催している。
同展は材料メーカーをはじめ、加工技術や製造装置、検査関連技術などが集結。フィルム、プラスチック、複合材、金属、セラミックスなど製品の高付加価値化には欠かせない素材・技術が展示される。
高機能素材Weekと、同時開催のファインテック ジャパン、Photonixを合わせて910社・団体が出展。特に前回と比較して海外企業の出展社数が2倍に伸びており、国際展として、その存在感を高めている。
フィルムテック ジャパン
機能性フィルムは電機、自動車、建材、医薬品、食品包装など、さまざまな分野で活躍している。耐熱性や防食性、撥水性、誘電特性など、機能化フィルムや不織布が多数出そろう。合わせて塗工機、フィルム・シートの成形加工機械や部品、検査・測定・分析機器、静電気除去、コーティングなどの関連技術も披露される。
サステナブル マテリアル展
製品・素材の再利用を可能とする技術を紹介する展示会として、3回目の開催となる。
環境配慮型のパッケージやリサイクル材料など、近年問題となっている海洋プラスチックゴミやカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)、脱炭素社会の構築への課題解決の足がかりとなるような技術・製品が展示される。環境配慮型の素材、リサイクル材のアップサイクルを目指すマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルなどの最新技術が披露される。
プラスチック ジャパン
高機能樹脂、炭素繊維複合材、バイオプラスチックなどの加工品、原材料、また成形・加工機械や受託製造など、プラスチックに関わる製品・技術が一堂に会する。省エネルギー性能の観点から、素材の軽量化や剛性機能、金属代替など、高機能プラスチックの活躍の場は広がっている。プラスチックの原料、添加剤やリサイクル技術まで扱う、注目度の高い専門展だ。
セラミックス ジャパン
耐久性、耐熱性に優れた製品であるセラミックスは、医療機器や半導体、電子・電気機器関連メーカーから注目が集まる展示会。高機能セラミックス製品や、窒化物、酸化物、炭化物などの原料を紹介する。コーティング技術や溶射技術、焼成炉などの加工技術や製造装置も紹介する。注目度の高い3次元(3D)プリンターや粉体装置も展示され、最先端技術、成形・加工機、異種材料接合技術などが多数見学できる。
メタル ジャパン
アルミニウムや銅、チタン、マグネシウム、貴金属、鉄鋼をはじめとした金属素材や、その加工機械、分析・検査機器、鋼材流通システムなどが紹介される。特に高機能化した合金や、金属3Dプリンターなど、話題の製品を会場で見学できる。省エネ性能に特化した工業炉や環境負荷低減に配慮した金属材料など、今求められている高機能金属に注目が集まる。
塗料・塗装設備展
機能性塗料や塗料の原料、添加剤、塗装機械やロボット、設備などを紹介する。塗料は自動車、エレクトロニクス、建築など、さまざまな分野で必要不可欠な材料。塗料自体にも高付加価値化が求められており、耐火性能や環境配慮などの技術革新が進んでいる。また、塗装の自動化・ロボット化は省人力化に貢献するとして、今後人手不足が深刻化する先進国に向けて、課題解決を訴求していく。
Photonix
光・レーザー技術展として開催23回目を迎える。レーザー発振器、光学部品・レンズ、光計測、分析機器などが出そろう。精密加工の最先端技術や実機のデモを多数見学することができる。特に自動車・電機・二次電池メーカーの生産技術、工場関係者はチェックしておきたい。会場は「レーザー加工」「光学部品・材料」「光計測・分析」の三つの専門ゾーンから構成される。