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最先端の製品・技術 インテックス大阪で競演
製造業の課題解決後押し
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西日本最大級の製造業の見本市として定着している(前回の会場)
ものづくりワールド大阪は、西日本最大規模で開かれるモノづくりに関わるビジネスマッチングを目的とする展示会。今回は国内外から1030社(前回798社)の企業・団体が出展を予定しており、最先端の技術や最新の製品・サービスを発信する。3万3000人の来場が見込まれている。
会場では、生産や品質管理の効率化などを実現するソリューションや、モノづくりに欠かせない機械要素、製品の競争力を高める優れた加工技術のほか、省エネルギー関連、製造業向けの人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)関連といった製品・技術・サービスが一堂に会する。
ほかにも、社内業務のデジタル化を推進し、製造業のDXを支援するITソリューションやODM(相手先ブランドによる設計・生産)や電子機器製造受託サービス(EMS)に対応したサービスなども多数紹介する。
同展は「第26回設計・製造ソリューション展」「第26回機械要素技術展」「第14回ヘルスケア・医療機器 開発展」「第8回工場設備・備品展」「第6回ものづくりAI/IoT展」「第5回次世代3Dプリンタ展」「第4回計測・検査・センサ展」「第2回ものづくりODM/EMS展」「第2回製造業DX展」の合計九つの専門展で構成される。モノづくりにおける各種要素技術や加工技術、ITソリューションなどに関連する製品・技術・サービスに携わる企業・団体が国内・海外から出展する。
例年、会場では生産性向上や部品調達、設計、開発、試作などで製造業が抱える課題解決や、ニーズ対応について活発な商談が展開される。出展企業の中には、製品の実機の展示や実演も行っているところもある。来場者が実際に製品を見て、体験した上で製品比較できるのも展示会の魅力の一つ。企業関係者の交流を通じて、課題解決や新たなビジネス創出を後押しする。
講演・セミナー、多数実施
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製造業のDXを推進に役立つ製品やサービスが展示・紹介される(前回の会場)
会期中は特別講演やパネルディスカッションなど多彩な催しが予定している。製造業のDX戦略や脱炭素社会への取り組み、積層造形(AM)を活用したモノづくりなどをテーマに、企業・団体の有識者が登壇する。経営戦略や技術動向など最先端の情報に触れられる絶好の機会となりそうだ。
10月4日10時からは、Leaner Technologiesの代表取締役CEOである大平裕介氏が登壇。「製造業の調達DXにおける3つの課題と先進事例から学ぶ”超”具体的な進め方」と題して、調達業務のDX化を進める企業の事例から、業務のデジタル化とデータ活用への課題や具体的な進め方について解説する。
同11時45分からは、NTTコミュニケーションズのビジネスソリューション本部スマートワールドビジネス部スマートインダストリー推進室室長の田原剛氏が「事業活動を通した社会課題解決~脱炭素社会実現に向けた潮流と求められるデータの活用~」をテーマに話す。
5日10時からは「『AM技術は実用化できるのか』豊田自動織機の事例から成功の秘訣を探る」と題してパネルディスカッションを開催。日本AM協会の専務理事の澤越俊幸氏をモデレーターに、豊田自動織機のコンプレッサ事業部アルミ技術部デジタル・企画室の佐藤良輔室長らを交え、AM技術の実用化への課題や活用方法などを議論する。
6日10時からは、トヨタ自動車のTPS本部本部長の尾上恭吾氏が「トヨタが今、改めて取り組むTPS(トヨタ生産方式)の展開」をテーマに、登壇。トヨタ生産方式の展開によるさらなる競争力強化と、変化に柔軟に対応できる企業体質の構築について、同社の事例を紹介する。
ほかにも、出展者による製品・技術PRセミナーなども数多く実施され、充実している。来場者にとって最新技術の活用事例などの情報を得られ、現場の課題解決につながる糸口にもなるだろう。