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第22回 管工機材・設備総合展 OSAKA2025(2025年9月)
パイプや継ぎ手、バルブ、支持具、ポンプなどの管工機材や設備機器が一堂に会する「第22回管工機材・設備総合展 OSAKA2025」(大阪管工機材商業協同組合主催)が11日、大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕する。会期は13日までの3日間。191社・団体が出展し、新製品や新技術、各種情報の発信を通して、管工機材の未来を描く。開催時間は10時—17時(最終日は15時まで)。入場は無料だが、事前登録が必要。
大阪・関西万博の勢い会場に
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開会式テープカットの様子(管工機材・設備総合展 OSAKA2023=主催者提供)
管工機材・設備総合展OSAKA(以下、総合展)は管工機材・設備機器に関する西日本で唯一の展示会。建築や水道、設備プラント、設備設計に携わるユーザーを対象に最新情報を発信する。2年に1回の開催で、メーカーなど各社・団体が“集結”する大型イベントとして毎回、注目を集める。
今回は「管工機材フェス開幕!!脈々(ミャクミャク)と未来へ継(ツ)なげ 流体テクノロジー」をテーマに掲げた。管工機材・設備機器はライフラインやさまざまな産業の基盤を支える。この重要な役割と培われた優れた流体技術を未来につなげ、業界と関西経済を高揚しようという思いを込めた。ルビがカタカナ表記なのは、会場近く夢洲(大阪市此花区)で開催中の2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を意識したものだ。
出展者は2023年開催の前回より3社減ったが、総出展小間数は21小間増え、過去最大の380小間となった。大阪地域に進出する足がかりとして大規模に出展する企業があったほか、現場工務店向けのシステム関連のアピールが増えたのが背景という。全体の出展内容では省エネルギーや環境、安全に対応する製品のほか、作業の効率化、保守点検の負担軽減など人手不足対策につながる製品がトレンドになっている。
総合展の実行委員会は「万博に負けないようわいわいガヤガヤと盛り上げたい」と意気込む。まだコロナ禍の余波が感じられる中で前回は1万5298人が来場した。今回はこれを上回ることを目標にする。
複数の講演会で来場促進
総合展では来場促進を目的に複数の講演会を開く。今回は特別講演として12日14時半から、大阪大学基礎工学研究科教授で大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーも務める石黒浩氏が「人と関わるロボットと未来社会」をテーマに講演する。
昨今の業界トレンドをテーマにする管工機材ユーザー向けの講演会はAI(人工知能)活用や省エネルギーなどをテーマにした三つのプログラムを用意した。11日14時から「アズビル藤沢テクノセンター第103建物の取り組み」、12日10時半から「AIを活用した空調エネマネソリューション」、12時45分から「データセンターのエネルギー最小化への取り組み」を開く。
さらに管工機材業界に次世代を担う人材を取り込むため、13日11時半から学生の来場を促す特別セミナーも開催する。クイズプレーヤーでウェブメディア「QuizKnock」の編集長を務めるQuizKnock最高経営責任者(CEO)の伊沢拓司氏が「楽しいから始まる学び」について語る。定員は250人だが、学生以外の参加も可能。定員を上回った場合は会場内でライブビューイングの実施も計画する。
学生向けでは、出展企業ブースで製品・技術について学び、商談や現場を体感できる「業界研究イベント」も実施する。今回、大学生などの集客策は、大阪産業大学経済学部経済学科のゼミの中で学生15人が検討に加わった。集客プロジェクトとして4月から集客目標達成のための広報計画の策定やチラシデザインの立案などに取り組んだ。こうした施策により、学生100人の動員を目指す。
さらに建設系で学ぶ高校生、専門学校生らが出場する「配管組立研修・競技会」を13日10時半から開催。応援団を含めて60人程度の参加を見込む。
来場に交通費など助成
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管工機材・設備総合展 OSAKA2023会場(主催者提供)
遠方から来場する管工機材ユーザーの団体向けに、主催者が交通費などを助成する「ユーザー団体来場助成金」を今回も用意した。22万5000円を上限に、20人以上の団体に助成する。
総合展は“品種別”の展示による見やすさが魅力。来場者にとっては見たい製品や競合他社の製品なども、目にとまりやすいメリットがある。総合展の来場事前登録、管工機材ユーザー向け講演会の予約など、出展者情報は専用サイト(https://pst.pst‐osaka.or.jp)から。好評のお楽しみ抽選会(空くじなし)を今回も実施する。
