-
業種・地域から探す
人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA(2024年5月)
22日から24日までの3日間、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で「人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA」が開かれる。主催は自動車技術会(JSAE)。開場時間は10-18時(24日は9-16時)。入場無料、完全事前登録制。またオンラインステージ1はきょう15日から6月5日まで開設される。イベントの詳細は公式サイト(https://aee.expo-info.jsae.or.jp)へ。
人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA
CASE最前線/過去最大規模で開催
人とくるまのテクノロジー展横浜展示会はJSAEの春季大会・学術講演会に併せて開催される。今回の現地出展590社・1378小間(前回は499社・1115小間)は過去最大規模。会場は展示ホールに加えて多目的ホールの「ノース」も使用。ノースには完成車とカーエレクトロニクス分野の企業がブースを構える。
主要な展示会場が二つに分かれたので、効率のよい見学をサポートするオンライン展示会のマッピング機能が威力を発揮する。見学メモに入力したコメントは報告書作成などに活用できる。
展示は自動車を構成するすべての要素技術。完成車を支える部品や材料、車載システムなどが技術的視点から紹介される。試験や解析、設計支援ツールなども数多く出展する。
自動車の大きなトレンドであるコネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化を総称する「CASE」に関連した展示はこれまで以上に大きな関心を集めている。低炭素・脱炭素社会への移行が叫ばれ、ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)へのシフトが進む中で、多くの関連技術が展示される。
自動車の安全性を追求する先進運転支援システム(ADAS)、車内の情報通信・表示や快適性を高度化する車載インフォテインメント(IVI)、電動化推進に欠かせないバッテリーマネジメントシステム(BMS)など、電気・電子領域の技術は急速に進展している。展示規模の拡大はそうしたトレンドを反映している。
循環型社会をテーマに企画展示・講演
JSAEの企画展示は昨年に引き続き「英知を集結しよう!カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」をテーマに掲げ、啓発・浸透を図る。
欧州では、自動車設計・廃車管理に関する「ELV規制」の強化案や、バッテリー製品の原材料調達から設計・生産プロセス、再利用、リサイクルに至るライフサイクル全体を規定する「バッテリー規制」が施行されるなど、自動車の資源循環への取り組みが強められている。一方、日本の自動車リサイクル率“99%”には材料焼却時の熱を再利用するサーマルリサイクルが含まれている。プラスチックの約60%がサーマルリサイクルであり、この比率を下げて資源を循環させることが求められている。
企画展示ではプラスチックを中心としたケミカルリサイクル技術、マテリアルリサイクル技術を紹介する。循環型社会の実現に向けて「サステナブルな資源とはなにか」を考えていく。
また、企画展示のテーマに沿った6講演が会場とアーカイブ配信で行われる。現地聴講・ライブ配信のほかアーカイブ配信も予定している。会場はアネックスホールF201・F202。定員300人。聴講無料。現地聴講は予約が必要。
春季大会、最新の研究成果発表
JSAEは人とくるまのテクノロジー展と並行して春季大会・学術講演会を開催する。パシフィコ横浜会議センターで学術講演会や学生ポスターセッション、自動車技術会賞の発表・授賞式、キーノートアドレスなどが行われる。
キーノートアドレスは23日17-18時、トヨタ自動車副社長の中嶋裕樹氏が「みんなで『クルマの未来を変えていこう』」をテーマに講演する。
7月には名古屋展示会開催
横浜展示会に続いて7月17-19日には愛知県・セントレアのアイチスカイエキスポで名古屋展示会が開かれる。入場無料の事前登録制は横浜会場と同様だ。連動するオンラインステージ2は7月10-31日に開設される。