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国際航空宇宙展(2024年10月)
6年ぶり開催 663社・団体出展
10月16日から19日までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイト西展示棟で、日本最大級の航空宇宙の総合展示会「2024国際航空宇宙展(JA2024)」が開催される。16日から18日まではトレードデー、19日はトレード・パブリックデー。日本航空宇宙工業会(SJAC)と東京ビッグサイトが共催する。開催時間は10時(16日は12時)から17時まで。詳細はwww.japanaerospace.jpへ。
アーバン・エア・モビリティーに脚光
今回で16回目を迎えるJAは、予定されていた2021年開催が新型コロナウイルス感染症の流行により中止となり、18年以来6年ぶりの開催となる。パブリックデーを設けるのは16年以来8年ぶり。
「空宙(そら)で織りなす、拡(ひろ)がる未来。」をメインテーマに、製造、運航、整備、素材、工作機械、計測・検査機器、ソフトウエアなど幅広い業種の企業が出展し、航空宇宙産業を支える製品・技術が一堂に会す。
663社・団体が出展予定で、近年関心が高まっている国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みや、アーバン・エア・モビリティー(空飛ぶクルマ、ドローン)、宇宙ビジネス(小型衛星利用、宇宙探査)を支える技術などの提案も期待されている。
連日、航空宇宙の今と未来を学べる多彩なセミナーや併催イベントが開催される。16日13時からは基調講演が行われ、内閣府宇宙開発戦略推進事務局長の風木淳氏が「我が国の宇宙政策について」をテーマに登壇するほか、経済産業省、国土交通省、防衛装備庁の職員も登壇する。
トレードデーには出展者プレゼンテーションも予定されている。ヘリコプター事業の未来展望や、地球観測衛星「だいち4号」の開発と衛星データの利活用など、27のプレゼンが行われる。
「はやぶさ2」模型を展示
主催者企画「宇宙の深淵(しんえん)を探る日本の技術」では、小惑星探査機「はやぶさ2」、大型基幹ロケット「H3」、火星衛星探査計画「MMX」の探査機、美笹深宇宙探査用地上局アンテナの模型が展示される。
会場では体験型企画、イベントが多数行われる。月面ローバーに1-4人で乗車し、約4分間、月面推薬生成プラントを仮想現実(VR)で見学できる「月面プラントVR体験」が行われる。また国際宇宙ステーション(ISS)の船外などで活動する際に着用する宇宙服の模型が展示され、ヘルメット部分から顔を出して記念撮影ができる。
一般参加も可能な19日には、航空自衛隊による音楽隊コンサートや、青と白に装飾された航空自衛隊のミニバイク「ブルーインパルスJr.」の展示走行、テレビアニメ「宇宙なんちゃら こてつくん」の主人公・こてつくんと主題歌を歌う小林愛香さんによるステージなどが予定されている。
国際航空宇宙展公式キャラクター JACKY
JA2024開催に向けて誕生したJAの公式キャラクター「JACKY(ジャッキー)」。フェニックス(不死鳥)がモチーフで、コロナ禍を乗り越え、日本の航空宇宙産業界がV字回復することへの期待が込められている。19日14時-15時にSJACブース横で、JACKYとオンラインで会話できる。