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建築DX加速
510社・団体出展
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建機のICT化のニーズが高まっている(前回の展示会)
ジャパンビルドは最新の建材や住宅設備、ビル管理・運用システム、リノベーション技術、建設業や不動産業界のデジタル変革(DX)に関する展示会。「高性能 建材・住設EXPO」「施設リノベーションEXPO」「商業施設・店舗DX展」「建設DX展」「スマートハウスEXPO」「スマートビルディングEXPO」「不動産テックEXPO」「建物の脱炭素EXPO」の8展で構成される。
建設業は高齢化が進み、深刻な人手不足の問題を抱える。人手不足により技術の継承が十分に行えないことや長時間労働などが課題となっており、脱炭素化への対応も求められている。会場ではそれらの課題解決を支援する製品や技術が見られる。
「建設DX展」では、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)やコンストラクション・インフォメーション・モデリング(CIM)、情報通信技術(ICT)建機、建設ロボット、次世代足場、現場管理・工程管理システム、測量機器など、建設業のDXを支援する製品や技術が見られる。
建設現場では生産性向上や労働力不足の解決に向け、ロボット活用の機運が高まっている。会場ではさまざまなロボットが見られる。例えば、ニコン・トリンブル(東京都大田区)が出品する自律四足歩行ロボットは、人が入れない場所などで自律的に移動して点検・計測作業を行う。3次元(3D)のレーザースキャナーや360度カメラを搭載し、各種測量計測データを自動で収集する。
アウトソーシングテクノロジー(東京都千代田区)は、建設現場向け自動清掃ロボットを出品する。現場で排出されるコンクリート片やクギ、粉塵などの廃棄物をブラシで掃き取り補集する。事前のマップ作成が不要で、誰でも簡単に操作できるという。
またメタバース(仮想空間)を利用した教育システムも出品される。杉孝(横浜市神奈川区)の「メタバース足場組立教育」では、仮想空間内に設置した建築現場で屋内にいながら安全に足場の組み立て手順を確認できる。同社が足場専門会社として培ってきたノウハウを学ぶことができ、足場組み立ての技術を習得できる。
建材で脱炭素に貢献
「スマートビルディングEXPO」では、ビル向けIoT(モノのインターネット)、ビルエネルギー管理システム(BEMS)、ビル設備管理システム(BAS)、警備ロボット、省エネルギー空調などスマートビルに関する製品が見られる。建材一体型の太陽光発電システム、ロボット連動エレベーター、スマートロックなど最新のIoT技術・製品が紹介される。
アズビルはオフィスの生産性向上につながる製品・システムのほか、設備管理業務を効率化・高品質化する設備管理ソリューションなどを展示する。
「建材・住設EXPO」には、断熱材、遮熱塗料、屋根材、床材、外壁材、内装材、デザイン建材、サステナブル建材などが出展する。特に、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に向け、脱炭素をテーマとした建材に注目が集まる。間伐材を有効活用した人工木材、省エネ効果や改修のしやすさから注目されている膜素材など、脱炭素につながる製品・技術が展示される。
セミナー 30講演以上
併催事業として、30以上の講演が行われる。13日12時15分からは、セレンディクスの飯田國大執行役員COOが「日本初3Dプリンター住宅『住宅産業の完全ロボット化』」をテーマに講演する。同日14時からは国土交通省住宅局の宿本尚吾審議官が「建築行政の最近の動向について―建築物省エネ法・建築基準法改正、建築行政のデジタル化について―」と題し講演する。
同日15時45分から、「建設業のミライ展望―Well Being実現に向けた建設RXコンソーシアムの取組み―」と題したパネルディスカッションが行われる。清水建設の印藤正裕リサーチフェローがファシリテーターを務め、竹中工務店、鹿島ら6者がパネリストとして登壇する。そのほかのセミナーは表を参照。聴講はいずれも無料(事前申し込みが必要)。
出展者による製品・事例紹介セミナーも開催される。14、15の両日13時半から、コダマコーポレーションが「BIM対応3次元CADシステムTopSolidとその活用事例のご紹介」と題してセミナーを行う。そのほか詳細はwww.japan-build.jpへ。