-
業種・地域から探す
JAPAN BUILD TOKYO(2025年12月)
「JAPAN BUILD TOKYO—建築・土木・不動産の先端技術展」が、10日から12日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はRX Japan。国内外の550社・団体が出展し、建設・住宅・不動産業界の課題を解決する製品や技術を紹介する。開場は10—17時。事前登録で入場無料。
建設DX・GXで脱炭素 実現
-
実演を交えて製品の機能を紹介する
JAPAN BUILD TOKYOは「高性能建材・住設EXPO」「スマートハウスEXPO」「住宅産業DX展」「建物リニューアルEXPO」「商業施設・店舗DX展」「スマートビルディングEXPO」「建設DX展」「不動産テックEXPO」「建物の脱炭素EXPO」に加え、今回新たに設けられた「建設資材EXPO」を含む10展で構成される。
建設業界は慢性的な人手不足や脱炭素への対応など、さまざまな課題を抱える。同展では建材、住宅設備、リノベーション・リニューアル技術、ビル管理・運用のほか、前述の課題を解決するデジタル変革(DX)やグリーン・トランスフォーメーション(GX)に関する技術・製品が集まる。特に、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボティクスを活用した現場効率化や、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に貢献する建材・設備の展示が見どころとなる。
今回、10周年を記念して建設DXアワードが初開催される。建設業界のDX推進を目的に、先進的かつ実用的な技術・製品・サービスを表彰する。その社会実装を後押しすることで、現場の生産性向上や安全性確保、環境配慮の実現につなげていく。
またGX建機パビリオンが新設された。ここでは二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながる最新の建設機械が見られる。遠隔操作や自動化技術を搭載した建機の実機が展示され、労働力不足や危険作業の軽減、環境負荷低減にどう役立つかを体感できる。
環境負荷低減・施工効率 両立
-
最新技術を求めて多くの人が訪れる(2024年会場) -
各社が最新製品・ソリューションを紹介する
近年、ビル管理の自動化やエネルギーマネジメント技術が進化している。スマートビルディングEXPOでは、ビル向けのIoT、ビルエネルギー管理システム(BEMS)、警備ロボット、省エネルギー空調などの管理技術が集まる。最新のデジタル技術を活用してビル内の設備やデータを一元管理することで、ビルの省エネ・安全・快適性を総合的に高められる。運営コストの削減にもつながる。
また建設業界では、カーボンニュートラルやGXへの対応が重要なテーマとなっている。建物の脱炭素EXPOでは、GXソリューション、EV充電設備、省エネ空調、LED照明などCO2削減につながる製品・技術が見られる。これらの技術は建物のライフサイクル全体を通じて環境負荷を低減し、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)対応を支援する。またエネルギーコスト削減やサステナブル経営にも貢献する。
建設資材EXPOでは、建設現場向けの資材が見られる。最近は資材の高機能化が進み、施工効率化と環境負荷低減を両立するものが注目されている。高機能な資材は工期短縮やコスト削減を実現するだけでなく、循環型社会に対応する建築を推進する。同展ではこうした資材のほか、地盤安定材、防水シート、補修材、車両など現場の生産性向上とサステナブル建築を支える技術が集まる。
60セミナー
会期中は60の講演が予定されている。10日10時半から「『今』求められる建設DX技術とは?~RXコンソでみえた実装のリアル~」と題し、スーパーゼネコン(大林組、鹿島、清水建設、大成建設、竹中工務店)が登壇する。そのほかAI活用、DX、生産性向上などのテーマでセミナーが開かれる。いずれも受講は無料、事前申し込み制。
