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2024日本ダイカスト会議・展示会(2024年11月)
日本ダイカスト協会は「2024日本ダイカスト会議・展示会(J―DEC)」を14日から16日までの3日間、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜展示C・Dホールで開催する。研究論文や現場改善事例を発表する「日本ダイカスト会議」と、ダイカスト産業を支える機械・機器、関連資材などを紹介する「日本ダイカスト展示会」で構成されるダイカスト技術と産業の専門かつ総合イベントだ。開場は9時から17時まで(14日は9時半から。16日は16時まで)。展示会は事前登録制で、入場は無料。
アルミダイカスト適用広がる
生産性・品質を追求
ダイカストは生産性と成形品質を追求し、繰り返し使用できる高精度な金型とハイサイクル生産が可能なダイカストマシンを用いる鋳造技術。早くからロボット利用など自動化も進んでいる。通常の鋳物技術では考えられないような量産時のコスト低減、寸法精度の高さ、鋳肌の平滑さを実現した。
2023年のダイカスト製品の国内生産は、数量が前年比7・6%増の96万1949トン、金額が同11%増の7184億円。素材としては約98%がアルミニウム合金。そのほかは亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金などとなっている。用途としては自動車用が圧倒的に多くなっているほか、一般機械、2輪車、電気・電子機器などに採用されている。
ダイカストは自動車部品には欠かせない生産技術として、成長・発展してきた。環境対策から軽量化が求められる一方、安全性の向上も同様に要求される自動車では、軽さ・強さが特徴のアルミ合金の採用が拡大し、ダイカスト技術の適用が広がる。近年は車体構造部品をアルミニウムダイカストで一体成形する「ギガキャスト」が注目されている。
展示会/機器・サービス網羅
日本ダイカスト会議・展示会は隔年で開催される。23回目となる今回は、前回より60社多い216社・団体が展示会に出展する。ギガキャストを積極的に導入する中国からの出展が増えたという。
展示はダイカスト製品、ダイカストマシン、ダイカストマシン周辺機器、金型関連、炉、潤滑・離型剤、後処理、検査・測定、環境機器、加工機械、ソフトウエアなど、ダイカストに関連する技術とサービスが網羅されている。また、14、15の両日にはパシフィコ横浜のアネックスホールF202で出展者による無料の製品・技術セミナーも開かれる。
会議/最新成果を発表
アネックスホールでは日本ダイカスト会議(参加有料、事前登録制)も開催される。ダイカストの専門家である研究者、技術者が集い、日頃の成果発表と、意見交換がなされる。29件の研究論文と9件の現場改善事例が発表される。
14日10時からアネックスホールF203―206で実施される特別講演「自動車部品業界の今後の動向とダイカスト産業への影響」は無料で聴講できる。