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INTERMOLD2025 金型展2025 金属プレス加工技術展2025 AM EXPO東京(2025年4月)
金型や金属プレス加工に関する四つの展示会「INTERMOLD2025(第36回金型加工技術展)」「金型展2025」「金属プレス加工技術展2025」「AM EXPO東京」が、16日から18日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟4-5ホールで開催される。INTERMOLDと金型展は日本金型工業会、金属プレス加工技術展は日本金属プレス工業協会、AM EXPO東京は日本AM協会が主催し、インターモールド振興会が運営する。来場は完全事前登録制(無料)。ウェブサイトから事前来場登録を行い、印刷した来場者証を持参する。来場者証を持参しない場合は入場料3000円が必要。開場時間は10時から17時まで。
技術連携で変革をリード 素形材の最新技術集結
AI・ロボ活用-中小に提案 生産性向上
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先進的な金型技術に興味津々(2024年=大阪会場) -
金型産業や金属プレス加工技術への期待はますます高まっている(2024年=大阪会場) -
AM EXPO東京が新たに同時開催され、昨年以上の盛り上がりが期待される(2024年=大阪会場開会式)
国内外の工作機械メーカーや工具メーカー、金型メーカー、プレス加工メーカーなどが525社・団体、745小間の規模で出展する。「技術連携で変革をリードする」をテーマに、金型設計・製造や金属プレス、プラスチック成形、積層造形(AM)などの最新ソリューションが一堂に会する。自動車産業をはじめ、半導体、精密機器、電子機器、医療機器など幅広い分野の製造業関係者ら4万人の来場が見込まれる。
会場内では七つの専門フェアを併催し、関連業界や異業種分野とのビジネスマッチングを促進する。今回は新たに 「ロボット・AI活用フェア」と「プラスチック部品製造技術フェア」を設ける。
「ロボット・AI活用フェア」では自動化をテーマに、協働ロボット、産業用ロボット、自動搬送ロボット、システムインテグレーション、画像解析ソフト、AI(人工知能)システムなど、生産性の向上や品質管理などに貢献するロボットやAI関連の製品を紹介する。
ロボットやAI技術を活用することで材料使用量の最適化、不良品をリアルタイムに検出する品質管理、機器の故障予測を行う予防保全など、ダウンタイムが減り、生産性の向上が期待できる。人材不足、技術の継承、高付加価値追求といった課題を抱えるモノづくり中小企業に向けて提案する。
「プラスチック部品製造技術フェア」では、射出成形機、押出成形機、原料混合・供給装置、ホットランナー装置、樹脂原材料、表面加工・コーティングなど、プラスチック加工に関わるさまざまな製品やサービスを紹介する。
プラスチックは自動車などの大型製品パーツをはじめ、素材の特徴を生かした医療機器や半導体部品の需要も高まっており、その成形技術に関心が集まっている。また生分解性プラスチックやバイオプラスチックといった環境負荷軽減に寄与する次世代素材の活用も進められている。そこで、インターモールドの強みである「金型加工」と「部品製造+プラスチック成形」を中心に、部品加工メーカーや自動車・医療・半導体など樹脂製品に関わる企業に向けて提案する。
多彩なセミナー・講演
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講演やセミナーも多数開かれる(2024年=大阪会場)
会期中は連日、多彩なセミナーや講演、企画などが行われる。16日11時からレセプションホールで、基調講演「日本金型産業のさらなる競争力強化に向けて-プレス金型業界横断の共通基盤づくり」を開く。トヨタ自動車モノづくり開発センターモビリティツーリング部の大澤晋一郎部長、日産自動車車両生産技術開発本部プレス技術部の岡本辰也部長、マルスンの鈴木將生社長らが登壇する。
日本の自動車メーカーにおける金型製作は、1990年代に2次元(2D)図面から3次元(3D)データへの移行が始まった。しかし、進め方はメーカーごとに異なり、2Dと3Dのデータが混在。データも色・寸法公差といった加工属性や製作仕様が各社各様で設計されているのが現状だ。
講演では、データや製作ルールづくりの共通化に向けて議論を重ねている「自動車金型づくり効率化推進会議」の活動を紹介し、今後の日本のプレス金型づくりのさらなる効率化について話し合う。
17日15時からセミナー会場第1会場で、INTERMOLD×AM EXPO特別講演「変化を拒む企業が消えていく時代・経営者の決断力が試される瞬間 Additive Manufacturingがあなたの会社を100年企業に脱皮させる」を開催する。
ご挨拶
日本金型工業会 会長 山中 雅仁/差別化・世界で勝てる技術力
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日本金型工業会 会長 山中 雅仁
このたびは「INTERMOLD、金型展、金属プレス加工技術展、AM EXPO東京」開催に際し、関係諸官庁ならびに各出展企業、関連諸団体の皆さまには、多大なご支援とご協力を賜り、開催を滞りなく迎えることができましたことを厚く御礼申し上げます。
さて私たち素形材産業界は、少子高齢化による労働力不足、コストの高騰、モビリティー電動化による市場需要の変化、脱炭素化と資源循環社会への対応など、取り巻く環境に対して多くの変革を伴う経営課題があります。
その解決のためには、素形材企業が「差別化できる技術力」「世界で勝てる技術力」を持ち続け、個社独自で、または他社と連携して、開発力と生産力を共に高めていくたゆまぬ研鑽(けんさん)が必要です。
そのような中で、INTERMOLD2025では、「技術連携で変革をリードする」を開催テーマに、素形材産業界が連携して、最新技術の提案とセミナーを通じた事例を紹介いたします。
出展企業団体各位においては、人智と技術の粋を結集した専門性の高い個性的な企画展示がされていますので、皆さまには進んで足をお運びいただき、新たなビジネスチャンスに結びつけていただくことを心より願っております。また期間中には、専門フェアを併設し、関連業界だけでなく異業種分野との交流機会なども設けております。新たな発見や気づきにより、ビジネス促進につなげていただければご幸甚です。
最後になりますが、すべてのモノづくり産業および関連業界のますますのご隆昌を祈念し、ごあいさつとさせていただきます。
日本金属プレス工業協会 会長 髙木 龍一/ビッグチャンス創出-変革
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日本金属プレス工業協会 会長 髙木 龍一
はじめに、展示会を開催するにあたり、経済産業省をはじめ多くの関係者の皆さまのご支援とご尽力に心より感謝申し上げます。
この展示会は、金型産業と金型を使用して金属製品を製造する金属プレス加工技術における最前線の「情報・もの・人」を集結し、業界の技術革新と発展を促進することを目的としています。新技術や製品サンプルが集まり、素形材産業の未来を担う技術者や学術者、メーカー関係者、経営者が一堂に会することで、情報交換やビジネスマッチングの場として大いに期待されています。
今年のINTERMOLDのテーマは「技術連携で変革をリードする」です。持続可能な技術開発と新素材などの活用を通じて、関連業界の変革を目指しています。展示会を通じてビッグチャンスを創出し、皆さまに有意義な時間を過ごしていただけることを心から願っております。
また、昨年開催した金属プレス国際会議では「持続可能な製造業-匠の技と革新技術の調和」をテーマに6カ国の代表が話し合い、問題意識を共有しました。その流れを引き継ぎ「日本のプレス部品づくりの未来のシナリオとは」と題したパネルディスカッションも開催いたします。
各社の展示ブースをご覧いただき、最新の技術動向を肌で感じて、17日に行われるプレスサロン(交流会) で大いに盛り上がっていただければと思います。
皆さまのご参加とご協力をいただきながら、この展示会が大成功を収め、今後の技術革新と産業発展に貢献できることを確信しております。最後になりますが、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
日本AM協会 会長 永安 悟/AM実用-一歩踏み出す契機
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日本AM協会 会長 永安 悟
はじめに、AM EXPO東京の開催に際し、ご後援をいただきました経済産業省はじめ、出展企業、セミナーご登壇者、共催運営をいただくインターモールド振興会の多大なるご支援、ご協力を賜り心より厚く御礼申し上げます。
AM EXPOは2024年に名古屋で初めて開催し、今回2回目の開催となります。積層造形(AM)が出展される展示会は多くありますが、国内のAM実製品活用が進まない中で、当協会は他の展示会関係者やAM業界並びにAMユーザーやAM研究機関と連携し、AM普及促進に向けた強い思いを持って主催しております。
昨年の名古屋開催に続きAMユーザーや研究機関の特別展示やセミナー講演も行いますが、当協会の開催趣旨は来場者が「情報収集だけに終わる展示会」ではなく、「具体的にAM実用に一歩踏み出す契機になる展示会」となることです。
当協会が出展やセミナー講演を行う他の展示会でも同様ですが、「将来のモノづくりの新しい工法としてAMが注目されているのに、なぜ活用が進まないのか」を解決するために、その原因と対応方法(AM活用事例解説やAM取り組みポイントなど)をテーマにしています。
今回のAM EXPO東京では、日本AM学会立ち上げの紹介や、AMに取り組む大学による展示、樹脂AM製品実用事例、造幣局やSUBARUのAM取り組みなどについて、情報共有を致します。
最後になりましたが、AMに関係する皆さまやAMにご興味を持たれている皆さまには、ぜひご来場賜りたくお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。