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兵庫・神戸産業界
神戸市の中心部である三宮エリア(中央区)で、大規模な再開発事業が動き出した。神戸市役所の新庁舎や高速バスターミナルを備えた再開発ビル、JR西日本の新駅ビルといった超高層ビルが相次いで建設される。神戸市では1995年の阪神・淡路大震災の影響で、長らく再開発が停滞。関西の中でも大阪や京都と比べて中心部の整備が大きく遅れていた。震災から30年近くを経て、ようやく新しい都市の姿を現し始めた。国際競争・都市間競争において選ばれるための魅力や価値の創造を急ぐ。
次代を見据えて挑戦
新井組、植物工場立ち上げ
総合建設業の新井組(兵庫県西宮市、馬場公勝社長)は、兵庫県丹波篠山市の自社施設内に発光ダイオード(LED)を用いた植物工場を完成させて、レタス栽培を始めた。延べ床面積は約150平方メートルで、週400株のレタスを生産する。ホテルや飲食店、ドラッグストアなどの小売店に販売を進め、新規事業の確立を目指す。
同事業は自社で所有する機材センターの空きスペースを活用した新たな取り組みとして、社員の発案から始まった。植物工場の野菜は、露地栽培と比べて天候不順に影響されず、衛生面や品質で安定した野菜を出荷できる強みがある。
植物工場栽培プラントの開発設計・製造販売を手がける恵葉&菜(けいはんな)健康野菜(京都府向日市)と連携して設備を導入した。LED照明を活用し、抗酸化値を高めて健康機能性を備えるレタスとすることで、他製品と差別化を図る。
現在は小松菜の栽培にも着手しており、手がける製品群の拡大も視野に入れる。
28日に中小企業展示商談会
神戸市は6月28日の10時から、神戸サンボーホール(神戸市中央区)で「第16回神戸ものづくり中小企業展示商談会」を開催する。神戸市およびその周辺に本社または事務所を有する企業や、産業支援団体約85社が出展。鍛造・鋳造やプレス、樹脂成形のほか、溶接・切断や板金など多様な加工技術をアピールする。
また、同時開催する「第6回今すぐ使える!IoT・AI・ロボット展」には関連分野の約50社が出展。実機展示に加え、自社におけるロボット導入・成功事例や、システム・サービスなどを紹介する。
そのほか、特別講演(事前登録制)や出展社プレゼンテーションも多数実施。屋外展示では、純水素燃料電池発電システム「Hydro.eLife」の実証も行う。
新たな発注先や課題解決に向けたパートナー探しなど、ビジネスチャンス拡大に向けた有益な情報を発信する。問い合わせは、神戸市経済観光局工業課または新産業創造研究機構まで。