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7月30日開催 下水道展’24 東京(2024年7月)
下水処理、管路資器材、維持管理、設計・測量など下水インフラに関する製品・技術が集う「下水道展’24東京」が、7月30日から8月2日までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟1-3ホールで開催される。主催は日本下水道協会。開場時間は10時(初日10時半)から17時(最終日16時)まで。入場無料。ウェブでの事前登録制。
下水道展’24東京
進む老朽化-機能維持急務
下水道展は、下水道事業の管理者である全国の地方公共団体などを対象に、下水道に関する幅広い分野の最新技術・機器、サービスなどの展示・紹介をする国内最大の展示会。36回を迎える今回は351社・団体、1195小間が出展。「設計・測量ゾーン」、「管路資器材ゾーン」、「建設(土木・建築)ゾーン」、「下水処理(機械・電気)ゾーン」、「維持管理ゾーン」など幅広い分野を展開する。
日本の重要なインフラである下水道は、今後、高度経済成長期以降に整備した大量の下水道管の多くが標準耐用年数50年を迎える。
2022年度末における、全国の下水道管渠(きょ)の総延長は約49万キロメートル。標準耐用年数50年を経過した管渠の延長約3万キロメートル(総延長の約7%)が、10年後は同約9万キロメートル(同約19%)、20年後は同約20万キロメートル(同約40%)と急速に増加する。持続的な下水道機能確保のため、計画的な維持管理・改築事業の実施が急務である。
ゲリラ豪雨-都市を守る
近年、都市化の進展に伴う浸透面積の減少により、雨水の流出量が増え河川や下水道にかかる負担が増加していることに加え、気候変動の影響により大雨が頻発し、内水氾濫が発生するリスクが増えている。ゲリラ豪雨や線状降水帯による災害など、市民生活の安全確保が求められる中、会場では老朽化した管渠の更新に最適な工法や設備・機器などを紹介。浸水対策などの技術や機器なども展示される。
このほか水道や下水道、工業用水道など水分野の公共施設を官民連携で管理していく方式「ウォーターPPP」の導入や高効率な設備・機器の活用による省エネルギー化など、全国の地方公共団体が抱える課題の解決につながる最新技術・機器などが提案される。
ゲーム 動画 体験型で楽しく理解
東京都をはじめとした八つの自治体・団体が出展を予定している「一般来場者向けゾーン」も見どころ。
模型やゲーム、動画を活用したアトラクションなど、体験型で楽しみながら下水道のしくみがわかるコーナーを設ける。また東京都と横浜市、神戸市の三都市合同による、下水再生リンの肥料利用の取り組みを紹介する。
30日13時半からは日本下水道協会主催で「下水汚泥の肥料利用」と「太陽光発電」をテーマにした大規模マッチングイベント「Ge マッチング BIG」が開かれる。汚泥肥料と太陽光発電に関する企業が集い、これまで接点が少なかった業種との新たな出会いや最新の動向が把握できる。
災害時のトイレフォーラム
8月1日13時からは日本下水道協会主催、日本トイレ研究所企画・運営による「災害時のトイレ・下水道フォーラム」を開催。食料や簡易ベッドなどの備蓄において企業や自治体、一般家庭の6割以上が対策を取る中で、トイレ対策についてはまだ手薄と言われており、避難所における災害時のトイレ・衛生対策や、公衆トイレを含めた総合的な災害時のトイレ・下水道対応のあり方を考える。
このほかセミナーなどの併催企画が多数行われる。詳細は下水道展ホームページへ。