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FOOMA JAPAN(2024年5月)
日本食品機械工業会主催の「FOOMA JAPAN 2024」が6月4日から7日までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟1―8ホールで開かれる。982社が出展し、食品製造現場で役立つ機械や関連機器、システム、技術などを披露する。開催時間は10時から17時まで。入場は完全事前登録制。登録者の入場は無料。
食品DX-食の製造課題を解決
世界最大級 食品製造の総合展
「FOOMA JAPAN」は今年で47回目を迎える世界最大級の食品製造の総合トレードショー。食品機械・装置および関連機器をはじめ、原料、包装機械、ロボット、物流機器・システムなど、食品製造に関わるあらゆる分野の企業が集結し、製品・技術を紹介する。新規企業119社を含む982社が出展し、約5000のソリューションが提供される。
今回のテーマは「Breakthrough FOOMA」。〝Breakthrough〟は来場者に選ばれる〝ダントツ〟な展示会を目指すことを意味する。多様性に富んだソリューションにより、食品製造の課題解決に寄与する。
展示は原料処理、食品製造・加工、エンジニアリング、ロボット・IT・IoT・フードテック、鮮度管理・品質保持、包装・充填、保管・搬送・移動、計測・分析・検査、衛生対策・管理、環境対策・省エネ・リサイクル、設備機器・技術・部品、コンサルタント・特許、情報サービス・団体の13分野と、スタートアップゾーンの1ゾーンに分けられる。出展社数が最も多い「食品製造・加工」分野は、製造・加工対象製品の種類によって、さらに細かく9分野に分けられる。
デジタル変革(DX)が進む中で、「ロボット・IT・IoT・フードテック」分野の出展が前回よりも増加した。また2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成に向け、関心が高まっている「環境対策・省エネ・リサイクル」分野の出展も増えた。
設立9年以内の企業を出展対象とする「スタートアップゾーン」には30社が出展。ゾーンのテーマは「新たな食のカタチを共に創ろう」。食品工場の自動化に欠かせないロボットやIoT(モノのインターネット)技術、鮮度管理・品質保持のための冷蔵・冷凍・解凍技術など、最先端テクノロジーが集まる。同ゾーンでは連日ピッチプレゼンが行われ、全26社が登壇する。
インタビュー/想像超える 食のイノベーション
―今回の展示会テーマ「Breakthrough FOOMA」に込めた思いについて教えてください。
「FOOMA JAPANを来場者から選ばれる〝ダントツ〟の存在にしていく意気込みを込めた。FOOMA JAPANには毎年多くの出展者・参加者が集まり、本当に恵まれた展示会だと感じるが、現状に満足せずに〝ダントツ〟を目指す。今年は5000を超えるソリューションが集まる。それらが掛け合わさることで、来場者・出展者の想像を超えるイノベーションの起点となる展示会にしたい」
―FOOMA JAPANは元々「国際食品工業展」という位置付けでしたが、前回から食品製造のすべてがそろう「食品製造総合展」という位置付けに変わりました。
「来場者は食品工場の経営者や従事者が多いので、食品機械や関連機器だけでなく、食品製造現場で必要とされるあらゆる製品・技術の出品・提案が有益だと判断した。ロボットや人工知能(AI)、システムなどの出品が増えることで、新たな気づきにつなげられればと思う。今年はフードロス削減のための生産管理などの出品が増えている」
―日本の食品製造技術にはどのような強みがあると考えますか。
「食品産業界はほかの業界と違い、生産性・省人化などはもちろん、『おいしさ』という感覚的な部分も求められる。日本の細やかな食品加工技術は、世界中のより豊かな食の実現に貢献できる。欧米の機械は大型で大量生産に向いている。日本の機械は多品種少量生産に対応したものも多いので、そういった部分もアピールできるだろう」
―海外では日本食人気が高まっています。
「すしはもちろん、カレーやラーメンなど海外発祥の料理も日本で独自の進化を遂げて、海外人気を誇る。それらを支える日本の食品製造技術を世界に発信したい。日本では料理人が作る料理だけでなく、機械調理されたものであってもおいしいものがどんどん増えてきている。例えば冷凍チャーハンは数十年前と比べておいしさが格段にアップした。機械を使えば世界中で同じおいしさを作り出すことができる。日本の人口は今後大きく減少していくことが予測されており、日本の食品産業界を発展させつづけるために、海外にも製品・技術を発信していきたい」
「FOOMAアプリ」
「FOOMAアプリ」では来場事前登録やセミナー受講登録ができるほか、目当ての企業に「☆」マークをつけてお気に入り登録することができる。登録した企業のブースはアプリ上の会場マップに反映され、見つけやすくなる。また、参加すると抽選で景品がもらえるスタンプラリーができたり、多彩な料理が楽しめる「FOOMA東京バル」(次ページで紹介)で繰り返し使えるクーポンをもらえたり、アプリ利用でFOOMA JAPANをお得に楽しめる。Google Play ストアやApp Storeでダウンロードできる。