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西日本食品産業創造展’24(2024年5月)
日刊工業新聞社は5月15―17日の3日間、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で産業見本市「西日本食品産業創造展’24」を開く。食品関連機器や生産技術、サービスを中心とした展示会で、新たな食ビジネスを構築する食の未来を考えるのが目的。ウェブ展示会「食展Online」も同時開催する。本特集では展示会の見どころや注目の新商品、新技術、新サービス、連日開催するセミナー、特別イベントなどを紹介する。
生産技術・サービス一堂に
「フードテック✕サステナブル」
西日本食品産業創造展は今回で34回目を迎えた。食に関する安全・安心に応える優れた商品やサービス、食品工場の自動化や省力化といった生産技術を214社・団体が一堂に展示・紹介する。
今回は「フードテック✕サステナブル」をテーマに据えて、新たな食の未来を開く。人手不足が社会問題化するなか、食品製造現場などでは生産性を高めるロボットの活用が進んでいる。また国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた特色ある企業事例も多い。
そこで業界の課題解決に向けた新たな協業や新商品、新技術、新サービスによる戦略的な販路拡大、さらに新価値創造に挑戦する食ビジネスの最新の動きを発信する。
展示会は「製菓・製パン機器・サービス」「設備・機器・サービス」「包装資材機器」「原材料・食材」などの7ブロック、「サステナブル(食品ロス・3R)」「西日本機能性食品開発研究会」の2コーナーで構成する。
注目は「食品工場の自動化・省力化・デジタル化ブロック」。ロボットなどの自動化、省力化機器を過去最大規模のスペースで展示・紹介する。「食肉・水産・農産加工機器ブロック」も展示スペースを拡大した。最新機器をぜひ、体験してほしい。
そのほか衛生・品質管理に新たなソリューションを提案する「衛生・品質管理・食品安全マネジメントブロック」、来場者の人気が高い食品機械がそろう「外食・中食(弁当・惣菜)・給食産業ブロック」も見逃せない。
「食の問題点を解決する、学べる展示会」として、毎年多彩なセミナーも開く。今回は約35本開催する。近年環境問題や人口増加に伴うたんぱく質危機解決に対して、植物加工肉原料を使った商品に関心が高まっている。
15日は大豆を主原料に植物加工肉原料を製造販売するDAIZ(熊本市中央区、ダイズ)の河野淳子社長らが登壇。「ミラクルミートを食卓へ!~DAIZ社の事業戦略~」をテーマに講演する。
食品ロス削減の観点からは福岡県工業技術センター生物食品研究所が食品開発のポイントと企業支援事例を紹介する。
特別イベントは福岡県洋菓子協会が洋菓子職人の匠の技を競う「全九州洋菓子実技コンテスト福岡大会」を行うなど、関係団体のイベントも見応えがある。
今年17回目となる夏のプロモーション企画「サマーバレンタインフェスタ」では、商品見本を多数展示する。
開催概要
■会期=5月15ー17日/10時ー17時(最終日は16時まで)
■会場=マリンメッセ福岡A館・B館(福岡市博多区沖浜町)
■入場料=5000円(税込み)
【登録制】事前来場登録または招待券持参者は無料。事前来場登録は展示会ホームページから。事前来場登録者は優先入場が可能)
■展示規模=214社・団体
■来場者=2万人(予定)
☆最新情報=展示会ホームページ(https://www.nikkanseibu-eve.com/food/)
■主催=日刊工業新聞社
■共催=西日本食品産業創造展開催委員会(構成団体=全日本司厨士協会西日本地方本部、日本惣菜協会九州支部、福岡菓業青年会連合会、福岡県洋菓子協会、福岡市菓子協同組合、福岡市パン協同組合、製菓製パン協力会)
■後援・協賛=九州経済産業局、九州厚生局など計85団体