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作業工具・電動工具
製造業などモノづくりの現場では、部材の加工や組み立てにおいて、切る、削る、曲げる、締める、回すといった多様な工程が行われている。ここで人の力の限界を補い、より素早く楽に正確な作業を可能にするのが作業工具・電動工具だ。作業工具・電動工具は安全で快適な作業をサポートする道具として、重要な役割を担う。メーカーでは汎用性の高い工具だけでなく、特定の作業のための工具も数多く開発されている。
安全・快適な作業環境—用途に応じた工具選択
作業工具は誰でも簡単に使うことができる半面、力のかかり方などに、メーカーごとの差異がある。用途に応じて適切な工具を選ぶことが安全で快適な作業環境につながる。
電動工具は穴開け、ねじ締め、研削、切断、装飾加工など、用途ごとにさまざまな種類がある。近年は扱いやすく、電源がない場所での作業も可能なリチウムイオン電池(LiB)搭載のコードレス電動工具が機動性や作業効率の良さから支持されている。
建設業界では労働人口の減少や高齢化が進む中、施工現場での負担を軽減する取り組みが、これまで以上に重要性を増している。作業者の身体的負担の軽減や作業時間の短縮に寄与する、軽量でありながら高出力で、安全性が高く使いやすい作業工具や電動工具が、より一層求められている。
全国作業工具工業組合 理事長(ロブテックス社長) 地引 俊爲 氏/国内市場の成長続く 日本企業の海外生産好調
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全国作業工具工業組合 理事長(ロブテックス社長) 地引 俊爲 氏
作業工具メーカーで構成する全国作業工具工業組合の地引俊爲理事長に市場動向や組合の取り組みなどを聞いた。
—作業工具の市場動向はいかがですか。
「ここ5年ぐらいをみると国内の市場自体は成長している。国産の生産額はほぼ横ばいか微増だが、10年ぐらいのスパンでみると輸入品が60%以上増えている。輸入品=安価品ではない。国内のナショナルブランドのメーカーが海外に工場を設立し、国内での生産品目の選択と集中を進めた結果で、安価品によって市場が増えているのではない。国内市場の成長は続くと思う」
—成長のトレンドが続く背景についてお聞かせください。
「コロナ禍に『巣ごもり需要』で一時的にホームセンターを中心に売り上げが増えたことがあった。その延長線上で一般の人が(作業工具を)趣味で買う機会が増えているのか、あるいはEC(電子商取引)で買いやすくなっている側面もあるかもしれない。最近は趣味で工具を使う人向けの店舗も増えている。販売の間口が広がっているのが(背景に)あるのではないか」
—業界共通の課題は何ですか。
「組合員では国内で(生産拠点が)完結していることが多い。国内での生産をいかに維持していくかが共通の課題ではある。そのために人材不足が各社のテーマとなっている。現在は採用が難しい」
—「正しい作業工具の使い方」のリニューアルを進めています。
「2026年度の早い時期に改訂版を発刊したい。現在ホームページに掲載している冊子は1990年代の発刊。コロナ禍に製造業から『社内の研修で使いたいので、研修用のテキストに転載してもいいか』と問い合わせや要望が増えたのが改訂のきっかけとなった。作業工具は基本的に手で扱うので使い方が大きく変わることはない。ただ、新しい商品が出ており写真自体が古くなっているので、刷新して今の状況に合った新しいものにしたい」
