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第22回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)四国
四国の学生による新規事業提案コンテスト「第22回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)四国」の審査会と表彰式が2024年12月10日、高松市のリーガホテルゼスト高松で開かれた。今回は14校の大学・高等専門学校から43件の応募があり、書類選考を通過した8件が最終プレゼンテーションを行った。最終選考となる審査会では、学生らが審査委員を前にして自らのプランの優位性や独自性などを熱意を込めて発表した。
ごあいさつ/メッセージ/講評
ごあいさつ/第22回CVG四国実行委員長 長井 啓介
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第22回CVG四国実行委員長 長井 啓介
若手人材の育成やベンチャー精神の醸成目指す
「キャンパスベンチャーグランプリ四国」は、学生の皆さんからのビジネスプランの募集・表彰を通じて、起業を目指す若手人材の育成やベンチャー精神の醸成を図ることを目的に、毎年開催しており、今回で第22回目を迎えました。
さて、今大会の応募件数は43件と、前年度の41件からさらに増加しました。また、最終審査に残った8件は、若者らしい斬新な発想をベースに、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)といった新しい技術も活用しながら、社会課題の解決などに果敢にチャレンジする素晴らしいプランばかりでした。
特に、最優秀賞に輝いた弓削商船高等専門学校の石橋さんのプランは、既存のビリヤードセットとIoTを組み合わせることで、キューでボールを弾くという感覚を残しながら、遠くにいる人ともプレイできるシステムを提供するというもので、海外への拡大可能性も含め、非常に夢のあるプランです。これまでの石橋さんの努力に敬意を表するとともに、2月に予定されている全国大会でのご活躍を大いに期待しております。
今後も本大会が、起業人材の育成やベンチャー企業の創出促進に向けて重要な役割を果たしていくことができますよう、引き続き関係各位のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
(四国経済連合会会長)
メッセージ/四国経済産業局長 小山 和久 氏
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四国経済産業局長 小山 和久 氏
あなたが主役となり新時代を切り拓こう
第22回キャンパスベンチャーグランプリ四国におきまして、各賞を受賞された皆さま、誠におめでとうございます。皆さまのビジネスプランは、環境問題やオーバーツーリズムなど社会課題解決やIoT(モノのインターネット)を活用したスポーツの新たなシステム開発など、発想と知見を生かした大変素晴らしい提案ばかりでした。
本年4月には、いよいよ大阪・関西万博が開幕します。今回の万博は「未来社会の実験場」をコンセプトに、未来社会を体験できるパビリオンやイベントが多数用意され、我が国のイノベーションの可能性を実感できる貴重な機会となります。ぜひ、この機会に世界のイノベーションに触れてみてください。
また、未来社会を牽引するイノベーションには挑戦が必要です。次代を担う皆さまの豊かな創造力やチャレンジ精神は、新たなイノベーションを生み出す原動力となります。皆さまが主役となり、新時代を切り拓いていくことを心から期待しています。
講評/審査委員長(産業技術総合研究所四国センター所長) 大西 芳秋
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審査委員長(産業技術総合研究所四国センター所長) 大西 芳秋
四国から未来を創る若き挑戦者たちへ
今年も「キャンパスベンチャーグランプリ四国」が盛大に開催され、多くの若者がユニークな発想と熱意あふれるプレゼンテーションを披露しました。参加者の皆さんが、自身の経験や技術を生かし、TAM・SAM・SOMなど市場解析を踏まえた精緻なビジネスプランを発表されたことに感銘を受けました。
重要なのは、これらの優れたプランを実際の事業として形にし、企業経営として成功させる経験を積むことです。その意味で、昨年最優秀賞を受賞したクロスメディスンの中井洸我氏の講演は、参加者にとって「ノーススターメトリック」となる指針となったことでしょう。
四国地域には、人のつながりを生かした温かなスタートアップ支援体制があります。本イベントの主催者やスポンサー企業の皆さままとともに、私たち産総研四国センターも引き続き、挑戦する若者を全力で応援してまいります。四国から新たなビジネスが次々と生まれ、未来へ羽ばたくことを期待しています。