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建設・測量生産性向上展
建設・測量業界に向けた最先端技術が集まる「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2024)」が5月22日から24日までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる。開場は10-17時(24日は16時まで)。主催は建設・測量生産性向上展実行委員会。6回目となる今回は、出展社数、小間数、展示面積のいずれも過去最大規模での開催となる。入場には招待券または来場事前登録が必要。詳細は公式サイト(https://cspi-expo.com/)へ。
建設DX-無人建機で遠隔・自動施工
建設DX-無人建機で遠隔・自動施工
建設業界では就業者の高齢化が進み、今後は高齢就業者の大量退職が見込まれる。さらに若年層の入職者が減少しており、人材確保が課題となっている。
そのような中、耐用年数の目安とされる建設後50年が経過したインフラが、急速に増加している。災害が多い日本では老朽化したインフラを更新し、維持管理して災害を未然に防がなくてはならない。
少ない人数でこうした仕事をこなすには、デジタル技術やデータを活用して生産性を高める必要がある。
国土交通省は今年4月、「i-コンストラクション2・0」を設定した。施工、データ連携、施工管理の三つのオートメーション化に取り組み、建設現場全体の生産性向上を図る。2040年までに国直轄工事で3割の省人化を目指す。実現には先進的なデジタル技術が不可欠だ。
無人建機での自動施工や遠隔施工のほか、3次元(3D)モデリング技術「BIM」「CIM」により構築したモデルの活用場面を広げること、監督検査のリモート化などの発展が期待される。
データを見える化、生産性向上へ
展示会ではこうした現場の生産性を高める製品・技術が見られる。455社・団体が2670小間で出展する。
注目はデジタル変革(DX)につながる製品・技術だ。例えば、建設現場にある建機をオフィスから遠隔操作できるシステムが出品される。同システムでは、安全で快適な場所にいながらにして現場作業を行える。またクラウドに人と建機の稼働状況が蓄積され、データの見える化によりムダを省き、生産性を向上させる。
測量では、トータルステーションや傾斜計、各種センサーによる計測データをクラウドで一元管理するシステムが見られる。パソコンやスマートフォンを使い、ブラウザーを介してあらゆる場所でクラウドの計測データが閲覧できる。
また建機は電動化が進む。エンジンではなく電気を使うモーターを動力とすることで、二酸化炭素を排出せず、作業時の騒音を抑えられる。振動が少なく、オペレーターが疲れにくいというメリットもある。
建機、高所作業車など迫力ある実演を披露
出展企業はコマツや日立建機、キャタピラージャパン、コベルコ建機、住友建機、クボタ、ヤンマー、タダノといった世界で活躍する大手建設機械メーカーやアタッチメント企業が勢ぞろいする。
トプコンやニコン・トリンブルなど測量大手企業も出展する。レンタル分野ではアクティオ、カナモト、西尾レントオール、レンタルのニッケンといった企業による、最新の建機、高所作業車などの迫力ある実演が見どころとなる。
加えて大手ゼネコンが取り組むジョイントベンチャー企業、ドローンを使った測量やインフラ点検、建設工程そのものを見える化し、生産性向上を目指すシステム提案なども一斉に集まる。クラウド型建設プロジェクト管理サービスを手がけるアンドパッドの初出展や、コマツが出資し、建設現場のデジタル革命を担うEARTHBRAIN(東京都港区)といった、新興企業のブースが注目されそうだ。
屋外展示場では、建機、アタッチメント、電動工具などの機械が披露される。実機の展示や試乗、遠隔操作のデモンストレーションなどが行われ、実物に触れられる良い機会となっている。
そのほか六つの会場でセミナーが開かれる。有識者による特別セミナーや出展社による製品・技術PRセミナーが予定されている。特別セミナーは事前申し込み制、PRセミナーは当日申し込み制で、いずれも聴講無料となっている。
谷鉄也同展実行委員長は「無人化、自動化、省力化の技術が発展している。プロダクトやテクノロジーは日々進化しているので、ぜひそこを見て欲しい」と呼びかける。
建設現場の未来を見て体験
-ごあいさつ-
建設・測量生産性向上展実行委員長 谷 鉄也
このたび「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」を開催するにあたり、デジタル庁、経済産業省、国土交通省、環境省からご後援、18の業界団体からご協力いただいて盛大に開催することができ、深く感謝申し上げます。
CSPI-EXPO2024は、5月22日から24日までの3日間、幕張メッセで開催します。出展社数455社、展示ブース数2670小間、展示面積4万7000平方メートルと、全ての面で過去最大規模となります。建設業界・測量業界全体の課題解決の場として、年々進化し続ける最新の製品・技術・サービスが、一堂に集結いたします。
国交省は4月にi-コンストラクション2・0を発表しました。建設現場のオートメーション化が、ますます求められる時代になっています。業界の未来を担う最新の製品・技術・サービスを、インターネットの画面や資料を通してではなく、会場で直接見て体験することで、新たな交流やアイデアが生まれ、業界全体にとって有益であると考えております。
屋内展示場と隣接する屋外展示場は、建機、アタッチメント、測量機器などのデモンストレーション会場となります。ここでは普段なかなか見られない、製品・技術・サービスの実演が行われます。実機や実物のデモンストレーションを見ながら、比較検討できるのはこの展示会場だけです。
またセミナー会場では、業界の未来、さまざまな生産性向上につながった事例、昨今注目を集めるアタッチメントに関するセミナーを行います。事前受け付けで満席のセミナーもありますが、当日若干数の受け付けを行います。
関係者一同、皆さまのお越しをお待ちしております。ぜひお誘い合わせのうえ、ご来場ください。