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冷凍加工&コールドチェーン
冷凍冷蔵倉庫は農産物、畜産物、水産物など冷凍冷蔵が不可欠な食品・食材を生産地から消費者へ供給するコールドチェーン(低温流通)の要となる物流インフラ。ヨコレイは物流の2024年問題に対応するために拠点数を増やし、サプライチェーン(供給網)強化を目指している。
ヨコレイ、岡山に新拠点/中国・四国初進出 2024年問題対応
全国58センター体制
23年12月にヨコレイが発表した「新・中期経営計画」では、冷蔵倉庫事業の重要施策で「スマートコールドサービスの実現」に向けて中期的に拠点数を増やす計画を明らかにした。
国内の拠点数は現在53センター。30年までに58センターに増やすことで、物流の2024年問題の輸送力不足による中継冷蔵庫不足に対応していく。
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岡山CONNECT物流センター(完成イメージ=ヨコレイ提供)
岡山市南区にある冷蔵倉庫「岡山CONNECT物流センター」は、4月18日に竣工予定。中国・四国地方へ初進出となる同センターは、鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建てで、延べ床面積約2万9000平方メートル、収容能力は約3万トン。山陽自動車道岡山インターチェンジから約15キロメートル、瀬戸中央自動車道早島インターチェンジから18キロメートルに位置する。同社は阪神地区に5拠点展開しており、九州地区との中継機能も担う。太陽光発電と大容量リチウムイオン電池を組み合わせることで、停電時でも倉庫を冷却できる。
また、同社が建設を進める新潟県長岡市にある冷蔵倉庫「長岡物流センター」は、26年夏の完成を見込んでいる。日本海側初の拠点となる同センターは3階建てで、延べ床面積は約2万2000平方メートル、収容能力は約2万7000トン。
北信越地区は冷蔵倉庫が少なく、24年1月には能登半島地震が発生し、同社はサプライチェーン維持と事業継続計画(BCP)の観点から新設を決定した。立地場所は関越自動車道と北陸自動車道の分岐点、長岡ジャンクション最寄りの長岡インターチェンジから10キロメートル圏に位置している。