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2026中部パック
包装、食品や物流機械などの総合展示会「2026中部パック」が、4月22-25日までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)の第1展示館で開催される。主催は中部包装食品機械工業会。「想像から創造へ~新たなる包装のカタチ~」をテーマに、食品原料から製造、包装、物流だけでなく安全システムや省資源・リサイクルなどの分野にも展示の幅を広げている。開場時間は10時から17時までで、入場には事前に公式ホームページから無料の来場者登録が必要。
食と包装の工程を変える最新技術が集結
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安全・衛生分野の注目度も高い
中部パックは、1979年に「名古屋包装・食品機械展」として始まった食と包装に関する総合展示会。2年に1度開催し、今回で25回目を迎える。219社・団体が出展し、うち初出品社が52社となった。会期中に5万人以上の来場を見込む。
同展では食品原料から製造、包装、物流、廃棄まで食と包装に関するあらゆる業種の企業が一堂に集まる。食品業界では人口減少に伴う消費量の減少が課題となっており、食品メーカー各社はグローバル化に力を入れる。これにより、海外の食品・包装機器メーカーとの競争が激化するなど国内メーカーにとっては厳しい状況が予測されている。同展では食品分野においても中部地域の特徴であるモノづくり技術のノウハウを活用した製品の展示が期待される。
今回は「想像から創造へ~新たなる包装のカタチ~」をテーマに、従来の包装機器だけでなく、AI(人工知能)・ロボットを活用した自動化ライン、脱炭素に貢献する素材など最新技術・システムなどを各社が披露する。例えば安川電機のブースでは協働ロボットが重量のある段ボールなどを自動で積み付けるパレタイザーシステムなどを展示する。
食品業界は製造分野では高度に自動化が進む一方、工程によっては人手に頼っている作業も多い。中部包装食品機械工業会の生田涌希会長は「大きく変化する消費者ニーズへの対応などユーザーと課題を共有し、モノづくりに生かす展示会にしたい」と述べた。
AI活用や人材育成など多彩なセミナー開催
同展では多彩な業界から講師を招き、特別講演会を実施している。初日の22日には全国に店舗を持つスーパーマーケットのバロー全店舗で調理済み食品売り場を展開する中部フーズ(岐阜県多治見市)の大石剛常務執行役員が登壇。食品ロスや欠品を削減し、生産性や利益の向上を実現した取り組み事例を「AIとビッグデータ(人流・気象データ)を活用した連携によるフードチェーン全体での取り組み」のタイトルで紹介する。さらにベーカリーを運営・プロデュースするHIJライブラリ(愛知県江南市)の澤田淳一代表は、人材育成を題材に「バトンをつなぐ~業界の人材育成を再構築する取り組み~」のテーマで講演する。23日は農業と福祉の連携に取り組むココトモファーム(同犬山市)の斎藤秀一社長が登壇。農福商工が協業し地域経済の発展を目指す連携モデルについて「誰ひとり取り残さない 居場所を創る~ココトモファームが取り組む農福商工連携~」と題して解説する。
ARやロボ活用催す
主催者セミナーはロボット活用や拡張現実(AR)の活用がテーマ。AR制作事業を手がけるOnePlanet(千葉県一宮町)の村上智彦社長が「通信の変化に伴う『リアル×デジタル』の革命 印刷・広告×ARの最新事例」をテーマに近年新たに活用が広がるARの活用事例を紹介する。24日は愛知産業大学シニアブレインセンター特任教授で中小企業診断士、ITコーディネータの吉田信人氏が「人手不足解消の切り札はロボット~成功するロボット導入~」と題し、協働ロボットの活用事例を中心に自動化ビギナーに向け解説する。
また愛知県内の食品メーカーがAIや最新テクノロジーの活用について語る「食品メーカー企業セミナー」も実施する。22日はおとうふ工房いしかわ(愛知県碧南市)の石川伸社長、23日は七福醸造(同安城市)の鈴木貴 士工場長と、八丁みその蔵元「カクキュー」の企画室長兼品質管理部長である野村健治氏が登壇。それぞれがデジタル技術の活用事例や今後の展望について語る。
このほか実演調理付きのセミナーも毎回人気を集めている。今回は日本料理店小伴天(同碧南市)の長田勇久総料理長が、愛知県の発酵調味料文化について解説しつつ、各調味料の特徴を生かした料理を実演する。聴講は全て無料。
さらに出展者によるプレゼンテーションセミナーや、東海農政局による食品輸出に関する相談ブースなども設ける。最新技術を活用し食品製造をいかに効率化するかなど、新たな視点を得られる機会となりそうだ。
