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奨励賞
三菱マテリアル/鋳鉄旋削加工用インサート材種MC5100シリーズ(MC5105・MC5115・MC5125)
圧倒的な耐摩耗性―高速切削
超硬合金基材上に耐摩耗性や耐熱性を付与するためにセラミック皮膜を施した刃先交換型鋳鉄旋削用コーテッド超硬合金インサート。普通鋳鉄向けMC5105は、結晶方位制御技術Superナノテクスチャーテクノロジーにより圧倒的な耐摩耗性を発揮し、切削速度は毎分1000メートルでも切削可能である。ダクタイル鋳鉄向けMC5115/MC5125は、新開発のSUB―Gripテクノロジーにより、損傷の起点となる皮膜の剥離を抑制し、高強度ダクタイル鋳鉄に対しても削り負けない耐欠損性と耐摩耗性を実現した。従来鋳物用製品比で2倍以上の工具寿命の延長や、切削速度高速化の実現により、経済性と加工能率向上の両立に貢献する。
プロテリアル/新高性能ダイカスト金型用鋼 DAC-X
金型のヒートクラック寿命改善
新高性能ダイカスト金型用鋼「DAC―X」は自動車部品成形向けで、熱負荷が高い環境で使用される金型のヒートクラック寿命改善に寄与する。
高温時の材料強度を引き出す合金設計に独自の組織制御プロセスを組み合わせ、高温強度と靭性(じんせい)の兼備を実現した。特に熱負荷の高い用途での耐ヒートクラック性に優れ、金型寿命を延伸できる。このため金型の補修工数を低減し、生産性とダイカスト製品品質を向上できる。
近年の電動車(xEV)関連部品へのダイカスト適用の拡大に伴って、湯流れ性改善のための溶湯温度の高温化や鋳造工程でのハイサイクル化など使用環境の過酷化が課題となる中、DAC―Xは解決の有力材料といえる。
トレックス・セミコンダクター/400nA 超低消費 昇圧DC/DCコンバータ XC9145シリーズ
待機時の電力、大幅低減
「400ナノアンペア超低消費昇圧DC/DCコンバータ XC9145シリーズ」は、超低消費電流回路によって、消費電流を400ナノアンペアまで低減させる。また、PWM(パルス周波数変調)/PFM(パルス幅変調)制御方式の採用で、軽負荷時、特に数떙땧の出力電流における効率を従来の直流電圧変換器と比べ、大幅に改善できる。
入力電圧2・4ボルト、出力電圧3・3ボルト、出力電流10マイクロアンペアの場合、効率は89・9%に達し、低消費化が進んでいるマイコンやSoCに対応する。これにより複雑な制御なく、常時昇圧動作でIoTデバイスやポータブル機器など、システム待機時の割合が大きい機器の消費電力を大幅低減し、電池駆動の長時間化につながる。
日進工具/cBNマイクロ2枚刃ボールエンドミル SMB200
極小径化―2枚刃で能率2倍
日進工具の「SMB200」は、立方晶窒化ホウ素(cBN)を工具素材とし、2枚の刃を構成したボールエンドミルで、Rサイズは0・01ミリ―0・05ミリメートルまでの極小径化を追求した。
従来品の1枚刃から2枚刃とすることで加工能率を2倍に引き上げ、さらに素材特性によって高硬度材50HRC以上の精密微細金型に対して、加工寸法誤差0・002ミリメートル以内で安定して長時間加工することができる。
また、R0・01ミリ―0・05ミリメートルの工具測定は、既存の測定器では信頼性で難があったため独自の工具測定システムを自社開発し、高信頼性の計測と品質管理体制を確立し、安定して高精度な製品を量産、提供する。
三和シヤッター工業/耐風形軽量シャッター「耐風ガードLS」
ロック操作なし、強風に耐える
三和シヤッター工業の耐風形軽量シャッター「耐風ガードLS」は、ロック操作なしで強風に耐えられる。シャッターカーテンの両端部を独自のフック形状にすることで、通常時は簡単に開閉できながら、強風でカーテンがたわんだ時だけフックが左右のレール内部の突起に引っかかりカーテンが外れない。
不在時や夜間など、いつでも高い耐風圧性能を発揮する。
最大開口幅3・7メートルにて、風に押される正圧・引っ張られる負圧ともに耐風圧性能800パスカルの強度を持ち、利便性と性能を両立した。構造の変更により、カーテンの板厚を0・8ミリメートルから0・5ミリメートルとして、重量を4割減らし省資源化するとともに、手動開閉の操作性も上がった。
不二越/アクアREVOミル ステンレス用
高品位・高能率でステンレス加工
不二越の「アクアREVOミル ステンレス用」は難削材であるステンレス鋼の加工に性能を発揮する。ステンレス加工の問題を解決するため、エンドミルに新しい溝形状「Air Flutes」を採用した。被削材の切りくずとすくい面が接触する長さを短くして、安定した切りくず離れを実現する。
接触時に生まれる加工熱を軽減して加工硬化を発生しづらくしており、切削抵抗は同社従来品比2割減少。同抵抗が小さいことなどから工具寿命は他社製品比約3倍を実現した。切削速度や送り量を上げても切りくずのかみ込みによる傷がなく、高品位な加工面に仕上げられる。難削材のステンレス加工において高品位・高能率、長寿命を実現した製品だ。
ヒノデホールディングス/高剛性アルミ鋳造合金ATHIUM/ALSTIF
剛性維持―60%軽量化
ヒノデホールディングスが開発した「高剛性アルミ鋳造合金ATHIUM/ALSTIF」は、一般的な鋳鉄と比べて、同レベルの剛性を持ちながら約60%の軽量化を実現した新発想のアルミ鋳造合金材料だ。
蓄積してきた研究成果の材料データベースから、独自の化学成分配合を用いて開発した。
工作機械や産業用ロボット、半導体製造装置部品などに採用した場合、高速化や高精度化、省エネルギー性能が大幅に向上する。
例えば、工作機械の門型コラム(写真)など従来考えられなかった部品への採用や、機械の設計開発への新しい可能性をもたらす。鋳造時に発生する不要部分は、原材料としてリサイクルできる。
冨士ダイス/新硬質材料 サステロイST60
希少金属 9割削減
冨士ダイスの「サステロイST60」は、超硬合金の主成分である炭化タングステンとコバルトの含有量を、汎用超合金比9割削減した合金。地政学リスクの影響を受けにくい炭化物や金属成分を組み合わせた材料で安定供給できる。一般的な鋼より超硬合金に近い硬さを持ち、回転工具などでのモーター負荷の低減が期待できる。
超硬合金の主原料となる希少金属は、希少性や産出国の偏在性があり、安定供給に課題がある。同合金は希少金属の使用量を減らし、超硬合金特有のリスクも低減する。
重さは超硬合金の半分以下で、硬さ(HRA)は88・2(汎用超硬は88・0―90・0)。工具摩耗の低減による品質向上、工具の長寿命化に貢献できる。
オーエスジー/高能率・多機能転造タップ「A-XPF」
ねじ山加工―切りくずなし
オーエスジーの高能率・多機能転造タップ「A―XPF」は材料を塑性変形することでねじ山を形成するため切りくずが発生しない。
切りくずトラブルによる工具交換時間、堆積した切りくずを除去する際の機械停止時間を削減。安定した連続加工により消費電力も抑える。特殊な食い付き仕様を採用することで、従来形状よりも先端の山が欠けにくい仕様を実現。
また、新型の非対称レリーフ形状により、ねじ山部の剛性を確保。突発的なねじ部山頂の欠けも抑制する。今回はタップ専用に開発した「Cr系」の複合多層膜コーティングを採用。高硬度と高靭性(じんせい)を両立させた同被膜により、高負荷でも加工できるため、高速領域での加工が可能となった。
