-
業種・地域から探す
切りくず搬送・処理装置
金属を切削加工する過程で必ずといっていいほど発生する切りくず。この処理を怠ると製品や機械に傷がつくといったトラブルを引き起こすだけでなく、現場作業者のけがの要因ともなる。こうしたリスクを回避し、スムーズで効率的に生産するには切りくずの適切な処理が欠かせない。切りくず搬送・処理装置は資源の有効活用を促す環境装置としても重要な役割を担っており、さまざまな装置・機器が開発されている。
3K職場の環境改善
切りくずをうまく処理することは、生産性の向上のみならず、現場の安全性確保や作業者の負担軽減に役立つ。人手不足の時代にあって、3K(きつい、汚い、危険)と言われるような製造現場の環境を改善し、働き方を変革していく上でも注目される技術と言えるだろう。
装置メーカーは顧客満足度を高める製品開発や機能拡充を図っている。金属切りくずを圧縮固形化するブリケットマシンの高度化や小型化が進んでおり、切りくずとクーラントの再利用コストの低減も図られている。メンテナンス性や耐久性を向上する改良なども着実に行われている。
資源の少ないわが国にとって、切りくずは貴重なリサイクル材。ただ形状によっては、かさばりやすく置き場所も取る。適切に処理しなければ価値は乏しいままで、限られた工場スペースを無駄に使うことになる。搬送・処理装置の導入にはコストがかかるが、再生原料としての切りくずの品質・価値の向上が見込める。さらに職場環境が改善すれば、従業員の定着や新たな人材獲得に大きなアドバンテージをもたらす可能性もある。