千葉県の働きやすい職場特集

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　労働人口の減少に伴い、産業界で人手不足が続いている。優秀な人材の採用・定着には、社員一人ひとりが心身ともに健康で、高いパフォーマンスを発揮できる職場づくりが欠かせない。具体的には、年次有給休暇の取得率向上や時間外労働の削減、福利厚生の充実、教育制度や公平な人事評価制度の導入などが挙げられる。また、共働き世帯が増える中で、男性社員の育児休業取得も重要なテーマだ。このような県内企業の働きやすい職場づくりの取り組みを紹介する。

千葉県の働きやすい職場特集

男性社員の育児休業取得を推進

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　新光重機（千葉市中央区、中尾謙一郎社長）は、男性社員の育児休業取得を推進している。同社で最初に男性で育休を活用したのは、千葉営業所の高山憲一所長だ。２０２１年に長女が、２３年に次女が誕生し、それぞれ５日間、２週間取得。中尾社長は「採用に力を入れるなど、よりパパ育休を取得しやすい体制をつくる」と強調している。

　同社に男性社員の育休制度は存在していたが、高山所長が育休を取得したため、取得しやすい環境が生まれた。男性の育休取得者は累計で５人、２３年の取得率は１４％。中尾社長は「夫が育児に参加できるようにすることで、家庭環境・プライベートも充実させてもらいたい」と言葉に力を込める。

　育休の期間、取得者が自らの業務を部下に任せることで、部下が成長するとともに、取得者のマネジメント力も向上するなどのメリットもある。高山所長は休日に３人の子どもの食事作りに参加するなど率先して育児に取り組む。高山所長は「当社でも男性の育休が浸透しつつある。育休は家族のためにも取得すると良い」と社員にも好評だ。

【企業情報】
新光重機株式会社
〒260-0823　千葉市中央区塩田町239-9　新光ビル２Ｆ
TEL：043-266-1361
【事業内容】
建設機械レンタル、足場請負工事、中古買取・販売。
「Ｘ」でいろいろ呟いています！　新光重機株式会社【公式】（@shinkojuki） / X

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Ａ―ＴＲＵＣＫ／人事評価を明確化、長く働ける会社に

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　Ａ―ＴＲＵＣＫ（エートラック、千葉県船橋市、守屋慶隆社長）は冷凍車のレンタル事業を主力とする。全国７カ所に支店を置き、冷凍車だけで約８００台所有する。冷凍車をメーンに取り扱うレンタル会社は全国でも少ないといい、守屋社長は「冷凍車の所有台数で言えば日本一では」と胸を張る。

　同社では会社の持続的成長に向け、幹部候補の育成に力を入れている。部長候補である３０代半ばの社員に外部の経営セミナーを受講させ、経営に関する知識と経営層になるための心構えを養ってもらう。同社は女性社員が５割を占め、女性管理職の割合も４割と多い。社員教育を通じて、女性取締役を現行の２人から５年以内に増員したい考えだ。

　このほか、２０２５年度に人事制度を刷新する。従来は本人の能力やセンスに基づいて評価しており、評価基準があいまいになることもあった。今後は個人が設定した目標に対する達成度を中心に評価し、評価基準を明確化する。「『大企業並み』の評価制度を整備し、社員のモチベーションを上げることで男女ともに長く働いてもらえる会社にしたい」と守屋社長は話す。

【企業情報】 
株式会社Ａ―ＴＲＵＣＫ 
〒274-0817　千葉県船橋市高根町1706 
TEL: 047-407-1552 
【事業内容】
冷凍車および物流トラックレンタル、トラック鈑金、トラック販売