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11日―13日 パシフィコ横浜で開催
アジア最大級ビジネスマッチング
BioJapanはアジア最大規模で開かれるライフサイエンス関連企業のビジネスマッチングイベント。今回で25回目の開催となる。
主催はバイオインダストリー協会や農林水産・食品産業技術振興協会、バイオ産業情報化コンソーシアムなど8団体からなるBioJapan組織委員会と、JTBコミュニケーションデザイン。
出展規模は同時開催の再生医療JAPANとhealthTECH JAPANの3展示会合計で2022年比約20%増の約1030社・団体が出展する。また、会期中は2300人を超えるパートナリング参加者間で商談でき、最大規模での開催を見込んでいる。
CDMO 加速/治療手段が多様化
同展が掲げる今回のキーワードは「CDMO・拡大するプロセスソリューション」。遺伝子組み換え技術や細胞培養技術で製造した、たんぱく質を有効成分とするバイオ医薬品の市場伸長に比例して、開発・製造受託サービスの需要が高まっている。
一般の医薬品市場での売上高は大手製薬が64%を占める一方、創薬開発品目数でみるとベンチャーが80%を占めている。世界的にベンチャー企業が創薬開発の担い手となっている。
しかし、バイオ医薬品や再生医療などの製品は、従来とは異なる製造技術・ノウハウを必要とし、開発・製造コストも高い。ベンチャー企業が開発を進めるには、外部事業者との連携が欠かせない。
こうした中、バイオ医薬品の分野では受託開発製造を手がけるCDMOやCMO(受託製造)、CRO(受託臨床研究)を活用する水平分業が国際的に進展している。
遺伝子治療薬・細胞療法など新しいモダリティー(治療手段)が加わることで多様化し、さらなるCDMO市場の成長が期待できる。
同展では国内外から大手・新規企業が出展し、最新の製造技術とソリューションを発表する。
バイオ、高まる関心/商談1万5000件予定
22年の来場者実績は21年比約6%増の1万5813人となり、バイオテクノロジーの関心の高さを示した。
三つの展示会はブースでの製品展示・技術の紹介だけでなく、独自のマッチングシステム(有料)を用いて効率的なシーズ・ニーズ探索や商談をスムーズに行える「パートナリング」に大きな特徴を持つ。
ターゲットに対してピンポイントでコンタクトを取ることができ、マッチングの成果事例も増加している。22年の商談件数は1万5134件。今年の商談実施件数はパートナリング参加者間で約1万5000件を予定している。
セミナー・講演でバイオ最前線
主催者セミナーの数は24セッションをそろえ、デジタル治療ソリューションや免疫細胞療法を含め多様なモダリティーやバイオエコノミー最前線などの講演が行われる。
スポンサーセミナーでは37を超える企業・団体が最新の開発動向を講演する。また、展示会場内で開催する出展者プレゼンテーションは約200のプログラムを用意しており、大学や企業が最先端技術と研究を発表する。
11日9時半からアネックスホールにて基調講演が行われる。
経団連の南場智子副会長による「イノベーションの加速に向けて―日本の課題とDeNAの挑戦―」や、第一三共の眞鍋淳会長兼CEOによる「来るべきHaaS(Healthcare as a Service)の時代」をはじめ他二人が登壇する。
事前聴講登録が必要なセミナーがあるため、詳細はホームページへ。