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2024洗浄総合展・VACUUM 2024真空展ほか(2024年9月)
日刊工業新聞社は18日から20日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟で「2024洗浄総合展」や「Japan Robot Week 2024」など7展示会を開催する。入場料は1000円。公式ホームページでの事前登録者は入場無料。開場時間は10時から17時まで。7展示会は相互入場可能。27日までオンラインサイトでも各社の情報を発信している。
未来の社会築く最先端技術
DX・脱炭素・AI・革新・スタートアップ
今回は「2024洗浄総合展」「Japan Robot Week 2024」「VACUUM2024真空展」「SAMPE Japan 先端材料技術展2024」「スマートファクトリーJapan 2024 秋」「高精度・難加工技術展2024」「表面改質展2024」の7展示会が、それぞれの分野・業界を広く網羅した専門展として技術・製品を紹介する。
講演・セミナーをはじめ、各展で行われる特別企画では実演や実機が稼働する姿を見学できる。このほか、紹介・相談コーナーでは最先端の研究が紹介され、技術に関する質問も受け付けており、技術を身近に感じられる。
洗浄総合展
1984年から開催している洗浄総合展は今回で26回目を迎える。日本洗浄技能開発協会(JWA)、日本産業洗浄協議会(JICC)、日刊工業新聞社の主催。メインテーマは「洗浄が拓く、モノづくり日本。」。洗浄を軸とした最新技術が一堂に会する。
金属加工や自動車生産、電子・精密部品製造など多岐にわたる業種において、洗浄工程は欠かせない。洗浄機器やシステム、洗浄液回収機器・装置、周辺機器や洗浄剤など「クリーンにする」ことに関わる全てを対象にした技術が集まる。
特に近年では衣食住の安心・安全の観点からも、徹底した洗浄・防汚・クリーン技術は欠かせない。効率的な洗浄剤の使用や、省エネに特化した運転など、洗浄分野にも環境配慮型の技術革新が進んでいる。
19日には「世界のカーボンニュートラル化の動向と東京ガスの取り組み」と題して、東京ガスGXカンパニーの矢加部久孝執行役員/水素カーボンマネージメント技術戦略部長による特別講演が行われる。世界のカーボンニュートラル化の動向を紹介しながら、水素とCO2を合成して作られるe-methane(イーメタン)を中心とした東京ガスの最新の技術開発や、カーボンニュートラル化の取り組みを紹介する。
Japan Robot Week
日本ロボット工業会と日刊工業新聞社が主催する「Japan Robot Week 2024」の開催テーマは「人とロボットが共生する社会へ」。2012年に初開催した同展は、世界最大級のロボットトレードショー「国際ロボット展」の翌年に開催するロボット専門展示会として隔年で開催し、今年で7回目を迎える。
産業用やサービスロボット分野をはじめ、協働ロボットや関連システム構築など幅広いロボットニーズに対応する。
自動化・省人化需要を背景に進む急速なロボット普及や人工知能(AI)活用の活発化、農業、物流、介護など人手不足が顕著な分野での導入ニーズ・課題対応の糸口となるべく、革新的な技術を持つスタートアップやアカデミアゾーンを新設した。
また、新たな試みとして、東6ホール内の通路にある会場内共有部でロボットが稼働している様子を間近で見られる「Robot Street」を実施する。会期中各日12時からと16時から、それぞれ1時間開催する。
スマートファクトリーJapan
日刊工業新聞社の主催の「スマートファクトリーJapan 2024 秋」は、スマートファクトリーを実現する上で欠かせない情報管理・処理システムをはじめ、製造設備・装置など、生産工場に関する技術・製品が一堂に会する。
スマートファクトリー化は製造業のデジタル変革(DX)を推進のする重要な要素となる。これからのモノづくり現場の先進化・効率化に向けた各種技術・製品・サービスに期待が高まっている。
会期中各日10時半、13時、15時に東6ホールで行われる中小企業庁特別ステージでは、「中小企業の皆様に役立つ価格交渉講習会~取引先との理想的な関係構築に向けて~」と題した講習会が行われる。中小企業・小規模事業者の経営者や従業員を対象としており、元請け事業者に対し適正な価格で交渉・転嫁をしていくための交渉術やノウハウを解説する。18日の講師はオールアウト・コンサルティングの中保達夫氏、19、20日の講師はプラスタスパートナーズ荒谷司聖氏が務める。
VACUUM真空展
日本真空工業会、日本表面真空学会、日刊工業新聞社の主催の「VACUUM2024真空展」は、真空機器や真空装置の総合展として、今年で46回目を迎える。「Vacuum Technology for innovation」をテーマに、真空技術が支える未来を、国内外の産業界へ強く訴えかける。
真空技術は半導体やフラットパネルディスプレー(FPD)などの電子部品、エネルギー、医療・医薬、分析、自動車、食品などの広範囲な産業を支える基盤技術。一方で、素粒子物理学や宇宙開発などの基礎科学研究にも重要な役割を担っている。
東5ホール内の主催者展示ゾーンでは特別企画として実演が二つ行われる。
農研機構、フレッシュデザート(栃木県河内郡)、南四国ファーム(愛媛県宇和島市)の協力のもと、「真空と酵素を利用してかんきつ類の硬い外皮を簡単に皮むきする」企画。
また、アルバックの協力のもと、プロセスガスモニター(四重極型質量分析計)を用いた身近な空間のガス組成測定の実機デモが行われる。
実演の他にも国際リニアコライダー(ILC)の紹介や宇宙航空研究開発機構(JAXA)探査機イオンエンジン試験モデルの展示、20件の最新研究を紹介するパネル展示、真空の実験や相談コーナーなど、真空にまつわる技術を身近に感じられる。
高精度・難加工技術展
加工の極限を追求した専門展「高精度・難加工技術展2024」は、高精度加工、難削材加工、難形状加工、難加工材成形などの技術や、治具、工具やベアリング、モーターといった周辺機器などを展示する。他社の追随を許さない、オンリーワンの技術を会場で体感できる専門展として好評を得ている。
前回(23年)に引き続き、「試作市場(試作加工受託ゾーン)」を設け、多品種少量生産や短納期を可能にし、また製品開発において重要な役割である「試作」に関する情報を提供する。また3Dプリンター関連技術を発信する「3D造形技術/AMゾーン」も併設する。
併催事業として専門性・メッセージ性の高いセミナーを開催し、多くの来場者に向けて最新技術を解説する。20日は11時半から「表面技術の最新動向」と題したセミナーを実施する。関東学院大学材料・表面工学研究所と千葉工業大学表面工学研究グループが開発を進めている最新の表面技術を紹介し、将来展望を語る。
表面改質展
「表面改質展2024」は、熱処理やめっきなどによる耐摩耗性の向上をはじめとして、製品の高性能化、高機能化、高付加価値化には欠かせない「表面処理技術」を扱う総合展。耐摩耗性や耐久性を向上させる表面処理技術は、高品質を支える技術として注目される。
特別企画として、会期中毎日2回ずつ関東学院大学と千葉工業大学の合同ブースで最新の表面処理技術に関する実演を実施する。実演のほか、両学と技術供与契約を結ぶ企業数社の製品や技術の紹介も行われる。
19日は10時半から「表面技術の最新動向」と題したセミナーを実施する。関東学院大学材料・表面工学研究所と千葉工業大学工学部先端材料工学科が開発を進めている最新の表面技術を紹介し、将来展望を語る。
SAMPE Japan 先端材料技術展
先端材料技術協会(SAMPE Japan)と日刊工業新聞社主催の「SAMPE Japan 先端材料技術展」は、最先端複合材、セラミック材料などの新材料やその製造・加工に関する技術を紹介する展示会だ。
SAMPEは北米や欧州、中国、日本を中心に活躍する、設立から75年以上経つ技術協会。航空・宇宙をはじめ、時代が求める最先端材料技術交流を行っている。
同展では自動車、航空、宇宙、エネルギーなどさまざまな分野における「高性能化」「高付加価値」「軽量化」「高強度化」を実現する先端材料およびそれらの応用技術が紹介される。
グリーン・トランスフォーメーション(GX)やDX、サーキュラーエコノミー(循環経済)という時代のニーズに応え、未来社会を支える最先端技術と応用技術を披露する。