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オートモーティブワールド(2025年1月)
自動車産業の先端技術が集結する第17回「オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-」が22日から24日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟4-6ホールで開かれる。自動車の電子化・電動化、軽量化、自動運転に関連する製品・技術などが幅広く紹介される。主催はRX Japan。開場時間は10時から17時まで。入場には事前登録(無料)が必要で、同展ホームページより入手できる。
100年に1度の変革期 最新トレンド集結 素材・材料・加工技術
CASE・脱炭素 加速
「オートモーティブワールド」は自動車の軽量化や自動運転、コネクテッドカーなど先端テーマの最新技術が一堂に会する展示会。「国際カーエレクトロニクス技術展」「EV・HV・FCV技術展」「コネクティッド・カーEXPO」「自動車部品&加工EXPO」「自動運転EXPO」「MaaS EXPO」「SDV EXPO」と、初開催の「クルマのサステナブル技術展」の8展示会で構成される。
自動車産業は「100年に1度の変革期」といわれ、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という大きな潮流の中にある。世界中でカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ、CN)への取り組みが加速し、ソフトウエア定義車両(SDV)の開発やMaaS(乗り物のサービス化)への取り組みも進んでいる。
オートモーティブワールドはそうした最新のトレンドも網羅し、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCV)に関連するモーター、インバーター、二次電池、半導体・電子部品、車載ソフトウエア、サステナブル素材・材料などの先端技術が幅広く展示される。
「国際カーエレクトロニクス技術展」では半導体、電子部品、ソフトウエア、テスティング技術などカーエレクトロニクスの進化を支える技術を展示する。
「EV・HV・FCV技術展」は電動車両の中枢技術となるモーター、インバーター、二次電池、充電などEV・FCV技術に関する製品・技術が集まる。
「コネクティッド・カーEXPO」はコネクテッドカーの中枢技術であるIoTソリューションやサイバーセキュリティー、ビッグデータ解析技術など、インターネットに接続する機能を備えたコネクテッドカー関連の技術が紹介される。
「自動車部品&加工EXPO」は自動車部品の切削・研削加工、プレス加工、鍛造、鋳造、レーザー加工、表面処理・熱処理などに関連する製品・技術が展示される。
「自動運転EXPO」は自動運転や先進運転支援システム(ADAS)に必要なセンサー、レーダー、人工知能(AI)、半導体などが展示され、最新の自動運転技術を比較検討できる。
「MaaS EXPO」は交通安全システムやドライブレコーダーなどのモビリティーサービス、運行管理システムや車両管理システムなどのIoTソリューション、カーシェアやライドシェアなどのシェアリングサービスが披露される。
「SDV EXPO」はソフトウエア開発ツールやサイバーセキュリティーなど車載ソフトに関するソリューションが紹介される。
現在、世界中でCNへの取り組みが加速している。環境規制も年々厳格化されており、サステナブル技術の重要性は増している。今回初開催となる「クルマのサステナブル技術展」では、再生プラスチックやバイオプラスチック、セルロースナノファイバーなどのサステナブル材料、EVリサイクルや電池リサイクルなどのリサイクルソリューション、接着・接合技術や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの軽量化技術といったサステナブル技術が集結する。
SDVに照準 セミナー 200講演
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自動車の電動化や軽量化などの製品・技術が
集まり、多彩なセミナーが開催される
オートモーティブワールドでは、モビリティーのCNやサーキュラーエコノミー(循環経済)、MaaSに関するセミナーなど200講演を開催する(同時開催展含む)。22日10時から基調講演として「SDV時代に、新たなUX、サービスモデル、収益を生み出すために必要なことは?」が行われ、日産自動車とパナソニックオートモーティブシステムズをパネリストにSDVの取り組みや展望などを紹介する。
また「SDVの次世代技術ロードマップと統合ECU開発」「エンド・ツー・エンド・モデルがもたらす自動運転のパラダイムシフト」「高齢化社会におけるモビリティの価値創造」「車体のカーボンニュートラルに向けた新技術」などの専門セミナーも多数行われる。
聴講はセミナーによって有料と無料があり、事前登録が必要となる。詳細はホームページ(www.automotiveworld.jp)へ。