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1月24日開幕 オートモーティブワールド(2024年1月)
自動車産業の先端技術が集結する第16回「オートモーティブワールドクルマの先端技術展」が24日から26日までの3日間、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟4―8ホールで開かれる。自動車の電子化・電動化、軽量化、自動運転に関連する製品・技術などが幅広く紹介される。主催はRX Japan。開場時間は10時から17時まで。入場料は5000円(招待券持参者は無料)。招待券は同展ホームページで入手できる。
CASE・脱炭素に貢献
100年に1度の変革期 クルマの先端技術一堂に
自動車産業は「100年に1度の変革期」といわれ、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という大きな潮流の中にある。世界中でカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)への取り組みが加速する中、電気自動車(EV)は着実に市場で浸透してきている。また、欧州のグリーンディール政策や、米国・中国の産業政策をみると、サーキュラーエコノミー(循環経済)への意識の高まりが伺える。
オートモーティブワールドは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー実現に貢献する先端技術を幅広く集めた「国際カーエレクトロニクス技術展」「EV・HV・FCV技術展」「クルマの軽量化技術展」「コネクティッド・カーEXPO」「自動車部品&加工EXPO」「自動運転EXPO」「MaaS EXPO」「SDV EXPO」の8展示会で構成される。
EV、ハイブリッド車(HV、HEV)、燃料電池車(FCV)に関連するモーター、インバーター、二次電池、半導体・電子部品、車載ソフトウエア、自動車の軽量化に貢献する素材・材料、加工技術、接着・接合技術などが展示される。
「国際カーエレクトロニクス技術展」では半導体、電子部品、ソフトウエア、テスティング技術などカーエレクトロニクスの進化を支える技術を展示する。車載機器の電磁環境適合性(EMC)試験や機能安全評価などについても紹介される。
「EV・HV・FCV技術展」はカーボンニュートラルを実現するEV・FCV技術を比較検討できる。電動車両の中枢技術となるモーター、インバーター、二次電池、FCVなどに関する製品・技術が集まる。急速充電器や性能試験装置なども展示される。
「クルマの軽量化技術展」では樹脂、金属、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの材料や加工技術・装置、異種材料接着・接合技術などを紹介する。車体の強度を確保しつつ軽量化し、自動車の航続距離延長を実現する素材や構造設計技術が注目される。
「自動車部品&加工EXPO」は自動車部品の切削・研削加工、プレス加工、鍛造、鋳造、レーザー加工、穴開け加工、表面処理・熱処理、接合・溶接、微細・精密加工、ダイカスト、樹脂成形などに関連する製品・技術が集まる。
「コネクティッド・カーEXPO」は車のソフトを無線通信経由で更新するOTA(オーバー・ジ・エア)技術や、サイバーセキュリティー、ITソリューションなど、インターネットに接続する機能を備えたコネクテッドカー関連の技術が紹介される。
自動車業界では自動運転、先進運転支援システム(ADAS)やMaaS(乗り物のサービス化)への取り組みも加速している。「自動運転EXPO」は自動運転やADASに必要なセンサー・レーダー、人工知能(AI)・半導体などが展示され、最新の自動運転技術が比較検討できる。
「MaaS EXPO」は自動運転向け車載セキュリティーサービスのほか、視線検知や標識などの認識技術を用いた高度運転診断技術、スマートフォンを活用した動態情報収集、運用ソリューションなどを紹介する。
現在、OTAによるソフトウェアアップデートを前提とした開発がメインとなっており、ソフトウエアの領域が急拡大している。今回、初開催となる「SDV EXPO」では車載ソフトに関するソリューションが集結する。
ライフサイクル焦点 多彩なセミナー
オートモーティブワールドでは、モビリティーのカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに関するセミナー170講演を開催する。24日10時から基調講演として「循環型社会の構築に向けたトヨタの取り組み/自動車産業の循環型経済に向けた変革」が行われ、トヨタとコンチネンタルが取り組み事例などを紹介する。
また特別講演として「日欧におけるモビリティのデータ連携とデータプラットフォーム戦略」「中国BEV最新トレンド―進化する技術とCXデザイン―」「SDV時代のCXデザイン―何を価値としてサービス化するか―」「物流・運送のEV化最前線」の4本と、専門セミナー10本を行う。
さらに「MaaSフォーラム」も開催。特別講演とMaaSフォーラムは聴講無料。聴講は事前登録が必要となる。詳細はホームページへ。