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接着の日
9月29日は「接着の日」。〝くっつく(929)〟の語呂合わせで、日本接着剤工業会が2010年に制定。接着剤が社会に果たす役割を広く知ってもらう機会とした。接着剤は目に見えないが、社会・生活のあらゆるところで活躍している。軽量・薄型化、省エネルギー化、デジタル化などの技術革新にも、多くの接着技術が貢献し、その適用領域はますます広がっている。
広がる適用領域
接着剤を使った接着接合は、ねじや溶接と並び、モノづくりに活用される接合方法の一つ。その用途は日常生活から建築、電機・電子機器、自動車、航空機、ロケットまで幅広い。
接着による効果は軽量・薄型化や異種材料との接合、高機能化などが挙げられる。航空機では、リベット接合よりも空気抵抗が少なく機体が軽量化できるため、飛行速度や燃費の向上に貢献する。電子機器の組み立てなどでは小型・軽量化、大容量化を支える。
近年は、航空機で使われる構造接着技術が自動車車体の接合にも適用されている。溶接では難しい異種材料の接合も可能になる。また高速道路や橋梁、建築物の修理などインフラメンテナンスでも活躍する。
こうしたさまざまな場所で使われる接着剤の種類は多種多様。接着剤の適用範囲が広がるにつれ、接着剤メーカーは安全で高品質な製品の供給だけでなく、環境・安全に関する規制強化へ対応しコンプライアンスに努めている。