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第32回 品質工学研究発表大会(2024年6月)
品質工学会は6月27、28の両日、統計数理研究所(東京都立川市)と、リモートとのハイブリッドで「第32回品質工学研究発表大会(RQES2024S)」を開催する。
田口博士 生誕100周年 歴史的財産を再考/新しい価値を創造
品質技術立国―再興の時
田口玄一博士生誕100周年という節目の年に創立80周年の統計数理研究所で大会を開催できることは、学会長としても研究所長としても光栄です。田口先生は1948年に統計数理研究所で研究を開始。その後、品質を「社会に対して与える損失」として品質工学体系を創成し、世界に貢献されました。品質経営で尊敬を受けた日本ですが、今日では品質不祥事が後を絶ちません。
今こそ品質の役割を経営トップが自覚し、品質技術立国を再興しなければなりません。多くの方々が田口先生の思想と方法を発展させるため、学会に結集することを期待します。
高い品質追求―新たな知見
第32回品質工学研究発表大会は統計数理研究所を会場にハイブリッド開催します。
品質工学は社会のニーズと技術革新に応じて進化し続ける分野です。学術的な環境の中で、最新の研究成果や技術が発表され、多くの参加者と質の高い議論が行われることを楽しみにしています。
また、今年は品質工学の生みの親である田口玄一博士生誕100周年にあたり、これを記念した特別講演と特別展示も行います。
参加者が自身の研究や業務において、さらに高い品質を追求するための新たな知見を得られることを願っています。
品質工学 各賞を選定 幅広い視点で発表・議論
品質工学は生みの親である田口玄一博士が長い時間をかけてほぼ独学で築き上げた技術体系である。品質の定義、機能性評価、基本数理、手法としての実験計画、工程管理、品質管理、多次元データの処理、パターン認識まで含む、多様性のある学問となっている。
これまでの品質工学研究発表大会ではメインテーマとサブテーマを設定していたが、今年はあえてテーマを設定せず、幅広い視点から発表や議論を行う場として実施する。
今年は田口博士生誕100周年という節目の年であり、大会では博士に関する展示や特別講演が予定されている。学会の歴史的財産を再考し、新しい価値を創造するような大会を目指す。
【公益財団法人 精密測定技術振興財団品質工学賞 論文賞】(以下、敬称略)
◇金賞
「技術開発におけるデザイン・フォー・シックスシグマ適用の検討」
高倉裕太朗、箱本健次郎、城一樹、衛藤洋仁(いすゞ自動車)
◇銀賞
「パラメータ成立範囲によるロバスト設計法と耐震設計への適用」
角有司(宇宙航空研究開発機構)/中川貴文(京都大学生存圏研究所)
◇銀賞
「田口の考え方にみる技術構造の研究」
吉澤正孝(クオリティ・ディープ・スマーツ)
◇銀賞
「生体情報に基づく製品の使い心地評価」
植英規、渡邉紫音(福島工業高等専門学校)
【品質工学会 ASI賞】
「技術開発におけるデザイン・フォー・シックスシグマ適用の検討」
高倉裕太朗、箱本健次郎、城一樹、衛藤洋仁(いすゞ自動車)
【第9回品質工学会日本規格協会理事長賞】
二ノ宮進一(日本工業大学)/マツダ 技術本部 ツーリング製作部(代表:横山郁夫)
【2024年品質工学会学生賞】
「金属Additive Manufacturingにおけるサポート形状最適化のひずみエネルギー評価に基づく研究」
佐藤凜太郎(九州工業大学情報工学部知的システム工学科4年)
【2024年度田口賞】
該当者なし
各賞の詳細については品質工学会のホームページへ。