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きょう開幕 東京ビッグサイト
体感!最新技術/実機稼働―あふれる臨場感
11月29日から東京・有明の東京ビッグサイト西1・2ホールとアトリウムで、日刊工業新聞社主催のモノづくりに関わる5展示会と、ベンチャーやスタートアップ企業などを対象にした1展示会の、合計6展示会が開催される。
「2023洗浄総合展」「VACUUM2023真空展」「SAMPE Japan 先端材料技術展2023」「高精度・難加工技術展2023」「表面改質展2023」「KOKOKARA Fair in Autumn2023」の6展示会が、それぞれの分野・業界を広く網羅した専門展として技術・製品を紹介する。
このほかに、昨年に引き続きポップアップショップの「FACTORY’S GOODs」も開催する。
全展示会・ショップとも、ウェブからの事前登録で入場無料となる。各展示会の公式ホームページから登録できる。新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行してから初開催となる同展。入場制限が撤廃され、また「2023国際ロボット展」が同時期に東の全ホール、西3・4ホールを使用して開催されるのに伴い、昨年を上回る多くの来場者で賑わうと予想される。
2023洗浄総合展
1984年から開催している洗浄総合展は今回で25回目を迎える。日本洗浄技能開発協会(JWA)、日本産業洗浄協議会(JICC)、日刊工業新聞社の主催。メーンテーマは「洗浄が拓く、モノづくり日本。」。西1ホールを中心に、洗浄を軸とした最新技術が一堂に会する。
金属加工や自動車生産、電子・精密部品製造など多岐にわたる業種において、洗浄工程は欠かせない。洗浄機器やシステム、溶剤、回収機器・装置、周辺機器や洗浄剤など「クリーンにする」ことに関わる全てを対象にした技術が集まる。
特に近年では衣食住の安心・安全の観点からも、徹底した洗浄・防汚・クリーン技術は欠かせない。効率的な洗浄剤の使用や、省エネに特化した運転など、洗浄分野にも環境配慮型の技術革新が進んでいる。
VACUUM2023 真空展
日本真空工業会、日本表面真空学会、日刊工業新聞社の主催で「VACUUM2023 真空展」が開かれる。真空機器や真空装置の総合展として、今年で45回目を迎える。「真空技術で豊かな未来へ」をテーマに、真空技術が支える未来を、国内外の産業界へ強く訴えかける。
真空技術は半導体やフラットパネルディスプレーなどの電子部品、エネルギー、医療・医薬、分析、自動車、食品などの広範囲な産業を支える基盤技術。一方で、素粒子物理学や宇宙開発などの基礎科学研究にも重要な役割を担っている。
特別企画として谷沢菓機工業協力のもと、「真空(減圧)にして、チョコレートを浸み込ませる」企画を実演する。フリーズドライフルーツなどの気泡を含む食材に、真空技術を用いて効率よくチョコレートなどを染み込ませる仕組みを紹介する。
高精度・難加工技術展2023
加工の極限を追求した専門展「高精度・難加工技術展2023」は、高精度加工、超高速加工、金属粉末射出成形、難加工材成形などの技術や、工作機械、特殊加工機、工具やベアリング、モーターなどの周辺機器などを展示する。主催は日刊工業新聞社。他社の追随を許さない、オンリーワンの技術を会場で体感できる専門展として評価が高い。
前回に引き続き、「試作市場(試作加工受託ゾーン)」を設け、多品種少量生産や短納期を可能にし、また製品開発において重要な役割である「試作」に関する情報を提供する。また3次元(3D)プリンター関連技術を発信する「3D造形技術/AMゾーン」も併設する。
併催事業として専門性・メッセージ性の高いセミナーなどを開催し、多くの来場者に向けて最新技術を解説する。30日は15時半から「補修や異種金属コーティングで実用されるDED方式AM6社合同セミナー」を実施。日本AM協会の澤越俊幸専務理事による講演を皮切りに、DMG森精機や大陽日酸などが登壇し、リレー講演を行う。
表面改質展2023
熱処理やめっきなどによる耐摩耗性の向上をはじめとして、製品の高性能化、高機能化、高付加価値化には欠かせない「表面処理技術」を扱う総合展。日刊工業新聞社主催のもと、西2ホールで来場者に新技術を披露する。
耐摩耗性や耐久性を向上させる表面処理技術は、品質を支える技術として注目される。30日は10時半から併催事業として「最新めっき・表面処理技術の動向」を講演。関東学院大学の高井治材料・表面工学研究所特別顧問らが登壇し、約50社の民間企業と技術供与契約を結んでいる同研究所の最新めっき・表面処理技術などを紹介する。
SAMPE Japan 先端材料技術展2023
先端材料技術協会(SAMPE Japan)と日刊工業新聞社主催の同展は、最先端複合材、セラミック材料などの新材料やその製造・加工に関する技術を紹介する展示会だ。
SAMPEは北米や欧州、中国、日本を中心に活躍する、設立から75年以上経つ技術協会。航空・宇宙をはじめ、時代が求める最先端材料技術交流を行う国際団体だ。
展示会テーマは「先端材料は豊かな未来実現に挑戦します」。グリーン・トランスフォーメーション(GX)やデジタル変革(DX)、サーキュラーエコノミー(循環経済)という時代のニーズに応え、自動車、航空、宇宙、エネルギーにおけるさまざまな分野での未来社会を支える最先端技術と応用技術を披露する。
KOKOKARA Fair in Autumn2023
社会課題の解決を目指して、国内でもスタートアップやベンチャー企業が数多く誕生している。既存企業でもめまぐるしく変化する情勢に危機感を持ち、新たなアイデアを求めて模索する動きが活発だ。
こういった企業と人のマッチングを主軸に、それを支援する機関・拠点、自治体、大学などを巻き込んで、今年1月に開催1回目を迎えた同展。2回目を迎える今回はモノづくり企業など多くの出展者・来場者の興味を促し、ビジネスマッチングを創出する。「コミュニティからつながるモノ・コトづくり」を展示会テーマに、西ホールのアトリウムで来場者を迎える。
FACTORY’S GOODs
BツーB製品を製造・加工している企業が中心となり、消費者向けBツーC製品を展示・販売するコーナー。「モノづくりへの純粋な驚きと興味を広げ、次世代につなげたい」という思いが詰まった特別企画だ。企業が持つ技術と知恵、センスとギミックを来場者に直接PRする。18社が出展し、展示製品はその場で購入できる。日本のモノづくりの面白さ、技術の奥深さ、その価値を次世代を中心に幅広く訴求するポップアップショップとして会場を盛り上げる。