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5G・6Gソリューション
第5世代通信(5G)は超高速・超大容量・多数同時接続・超低遅延を実現する。地域限定で用いる「ローカル5G」や、次世代通信規格の第6世代通信(6G、ビヨンド5G)も注目され、通信市場拡大に期待が高まっている。
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5Gは4Gの一つであるLTEと比べて、データ通信速度は約100倍の1秒当たり10ギガビット、伝送時の遅れは10分の1となる1ミリ秒と高い利便性を誇る。5Gは6ギガヘルツ以下の周波数帯を用いたSub6(サブシックス)と、24ギガヘルツ以上の周波数帯を用いたミリ波に分けられる。ミリ波は超高速・大容量通信が可能だが、直進性が高く障害物に弱い特性がある。Sub6はミリ波に比べ遮蔽(しゃへい)物に強い。
MM総研が2月に発表した「2023年国内携帯電話端末の出荷台数調査」によると、23年の国内の5Gスマートフォンの出荷台数は2603万1000台で、スマートフォン出荷台数全体の99・0%を占めた。5G対応にほぼシフトした一年と言える。
またIDC Japanが4月に発表した「国内ローカル5G市場予測」によると、23年から28年までの国内ローカル5Gの年間平均成長率は43・0%で、28年の市場規模は672億円と予測されている。ここでの市場はローカル5G対応のデバイスやインフラ、関連アプリケーションへの支出を対象としており、これらの商用フェーズ移行による成長を見込んでいる。
このように5Gの利用が進む中、2月26日から29日までスペインのバルセロナで、モバイル技術の見本市である「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が開催された。日本からは総務省がジャパンパビリオンを設け日本企業15社が参加したほか、NTTドコモやKDDIなどが出展した。NTTドコモは6Gや、空・海・宇宙などあらゆる場所でギガビット毎秒級の通信速度を享受できる「超カバレッジ拡張」の実現に向けた非地上ネットワークの取り組みなどを紹介した。
6月5日から7日までの3日間、愛知県常滑市のアイチ・スカイ・エキスポで、スマートシティー実現のための技術が集まる「AXIA EXPO」が開かれる。構成展の一つである「次世代通信Tech」では、6Gの実装に向けた技術や、5G・6Gを活用したサービスなどが披露される。