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長野県諏訪地域から新技術・新製品 発信
21日まで岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかやで開催
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諏訪圏工業メッセ2022開会式テープカット -
来場者でにぎわう諏訪圏工業メッセ2022
戦前から製糸業で栄えた工業地帯としての歴史を持つ諏訪圏エリアは、その気候条件から精密機械工業も盛んであり、日本のモノづくりにおいて必要不可欠な存在と言える地域。同地域の工業力が結集して発展してきた諏訪圏工業メッセは22回目を迎える。5年を一区切りとして設定するステージ目標があり、今回は第5ステージの2年目にあたる。「未来志向企業の創造~新たなメッセプラットフォーム~」をテーマに、「安全安心な社会の実現」「成長分野の展開促進」「マッチング機会の拡大」「国際競争力の強化」の4コンテンツを掲げ、成長に加えて“つながり”の拡大を重視している。
今回から岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかやの2会場での開催となる。岡谷市民総合体育館は330以上の企業・団体の展示ブースがメイン。展示は「加工技術」「電気ブース・光学」「ソリューション」「連携」の各カテゴリーで構成するほか、成長分野の展開促進やマッチング機会の拡大を目指す企画テーマゾーンも設けている。また、諏訪地域のモノづくりDNAを伝える展示も実施する。
一方、テクノプラザおかやでは5社の大型ブースと、特別企画として「信州匠の技伝承コーナー」で腕時計の組み立ての実演を行う。10月21日には「家族ものづくり体験コーナー」を開く。STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)教育用ロボット「mBot」を使ったプログラミング体験や、オリジナルの腕時計作り、オルゴール作りなどが体験できる。
初めての試みとして諏訪圏エリアの超精密・微細加工など高い技術力を持つ複数の企業の現場を間近に見ることができる「工場見学ツアー」も実施する。平出精密(長野県岡谷市)やミヤサカ工業(同茅野市)など7社が受け入れる。会場では各会場をまわってスタンプを集めると抽選に参加できるスタンプラリーも行うなど、来場者が楽しめるメニューも豊富だ。また諏訪地域の美術館・博物館とのコラボレーションにより、来場者は「来場者ID」「会場マップ」の提示で入館無料や割引などの特典がある。商業・観光との連携で地域活性化も狙う。
ごあいさつ/未来志向企業創造へ新たな挑戦
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諏訪圏工業メッセ2023 実行委員会実行委員長
岡谷商工会議所 会頭
小林 睦巳 氏
湖や温泉・高原・アルプスなど自然豊かな信州-NAGANO。日本のほぼ中央に位置する諏訪地域において、“魅力あるSUWAブランドの創造”を目指して開催しております「諏訪圏工業メッセ」は今年で22回目を数えますが、これまでの会場から諏訪湖の対岸となる岡谷市に移して初めての開催となります。
NAGANO・諏訪圏には切削・プレス・電子・金型など特徴ある超精密・微細加工技術を有する中小企業の集積と、広範囲にわたる豊富な人材があり、この“強み”を生かした独自の取り組みをしています。
地域が一体となっての取り組みにより、おかげさまで「地方では国内最大級の工業専門展示会」との高い評価をいただけるまでに規模・内容とも充実をして参りました。
諏訪圏工業メッセでは、第5ステージ(2022~2026年)として『未来志向企業の創造~新たなメッセプラットフォーム~』をテーマに、「安全安心な社会の実現」、「成長分野の展開促進」、「マッチング機会の拡大」、並びに「国際競争力の強化」の四つのコンテンツを掲げ、新たな挑戦をしています。
人口減少・高齢化、脱炭素、SDGs、DXなど企業を取り巻く経営環境は大きく変化しています。グローバルに日々変化する社会経済環境の中で、環境問題や新たな技術課題を解決していくためには、企業や組織、さらには地域間における人的・組織的な連携がこれまで以上に重要であります。
「諏訪圏工業メッセ」は、国内外から産・学・官・金のさまざまなニーズとシーズを持つ人々が集まる“「場」の提供”(プラットフォーム)というビジネスモデルを形成しています。
新たなメッセプラットフォームを、情報収集、商談・販売促進、相互交流、次世代の人材育成の場として大いにご活用ください。
わが社の「ひとわざ」専用サイトで公開
実行委員会は掲載を希望する出展者の技術や製品、サービスなどの強みをまとめた「わが社の『ひとわざ(一技)PRシート』」をウェブ上で2024年3月10日まで公開している。昨年までの冊子での配布を変更し、今年から開催期間を越え、より幅広く発信できる専用ウェブサイトを構築した。ウェブならではの動画コンテンツでの情報提供もあるほか、シート内のコンタクトフォームからすぐに担当者にアクセスすることができる。また、ホームページ上では過去12年間の出展者の技術データを蓄積した約1900ページの情報が閲覧できる。継続して活用できるサイトとして、ひとつのビジネスツールにしていく考えだ。
記念講演会&同時開催イベント
諏訪圏工業メッセ2023では記念講演会や多数の同時開催イベントを予定している。今年の記念講演はソフトバンクの藤長国浩専務執行役員が登壇する。テーマは「デジタル時代の成長戦略~DXがもたらす可能性~」。20日18時から岡谷市文化会館〈カノラホール〉で開く。
同時開催イベントとして「DTF国際ワークショップ2023in諏訪」を18日13時半よりテクノプラザおかやで実施する。国内外の企業、大学、研究機関がプレゼンや講演を行う。19日14時からは日本貿易振興機構(ジェトロ)が「海外販路拡大に向けたジェトロの活用方法~デジタルとリアルを活用しながら~」をテーマにしたセミナーを開催。日本塑性加工学会は20日13時から「第93回塑性加工技術フォーラム」を開催する。このほか19日、20日には出展企業によるプレゼンテーションも行う。