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JASIS 2023(2023年9月)
最先端科学・分析システム&ソリューションの総合展「JASIS2023」が9月6日から8日までの3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催される。主催は日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)。開場時間は10時から17時まで。さまざまな社会課題を科学技術の観点から解決することに焦点をあてたセミナーのほか、「科学・分析機器総覧2024」が無料配布される。また11月30日まではウェブ上で「JASIS WebExpo」が開催されている。リアルとオンラインによるハイブリッド展示会として、新製品・新技術、新しい情報を広く発信する。入場はウェブによる事前登録制。
「測る」技術革新&チャレンジ JASIS2023
「JASIS2023」は幕張メッセをメーン会場に、分析・科学機器および関連製品・技術の実機展示や実機によるデモンストレーション、トピックスセミナーなどが行われる。今年は新型コロナウイルス感染症が5類になったことで、リアル展を重視。「見て触れて、話して、体感できる」展示会を目指す。国際会議では出展企業による新製品・新技術などが紹介される。ウェブ上でも情報発信を行うオンライン展は、今回で7回目を迎えた。常に新しい試みと課題解決につながる新製品や新技術を提供している。
見て触れて・話して・体感できる
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JASISは科学・分析機器の展示会として存在感を高めている(JASIS2022) 今回のJASISは「見て触れて、話して、体感できる」展示会を目指す(JASIS2022)
「JASIS」は「Japan Analytical & Scientific Instruments Show」の頭文字をとった略称。JAIMA主催の「分析展」とJSIA主催の「科学機器展」は、2010年に「分析展・科学機器展」として共同開催。12年に名称をJASISに統一し、米国のピッツコン・欧州のアナリティカと並ぶ、アジア最大級の研究・分析・試験・検査に関する総合展として存在感を高めている。今回の展示会規模は345社・団体、1096小間。2万人の来場を目指している。
展示会は分析機器、科学機器・装置をはじめ、分析機械部品やコンポーネント、試験機器・装置、環境機器や工業用計測器、生産プロセス機器・装置などを紹介する。
「『測る』が支える未来の社会」をテーマに掲げ「ゆたかな暮らし、産業・科学の発展を支えるとともに、さまざまな連携によるイノベーションの機会を創造していきます。未来に向かって…」という社会課題の解決に向けて、明確に発信する思いが込められている
こうした課題解決の第一歩は測ること。そこから検証して解決の糸口を見いだす。産業の発展において普遍的かつ重要な要素になる。そのため分析・科学機器は常に、測るためのチャレンジと技術革新に取り組んでいる。
トピックスセミナー
トピックスセミナーは社会課題に関連したテーマを選定し、会期中、分析・科学機器業界で注目される「先端材料」や「環境」「教育」「ライフサイエンス」「DX」「食品」の六つのトピックスをテーマに、各分野の専門家が講演する。
国際会議場コンベンションホールA、Bで開催される。事前申込制で聴講は無料。
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JASISスクエアからさまざま展示と情報が発信される。
JASISスクエア
「JASISスクエア」は主催者企画の展示コーナーとして、会場内に設けた情報発信拠点となる。21年に初めて試みた「JASISトピックスステージ」を、22年から「JASISスクエア」としてスケールアップし、来場者にメッセージを届ける。8日10時半と12時の2回、「科学機器入門セミナー『展示会JASISの歩き方』」と題して、書籍「科学機器入門」を用いて、科学機器全般を俯瞰(ふかん)的な視点で紹介される。聴講後は書籍が進呈される。
またJASISスクエアには「研究機関・学協会コーナー」と「インターナショナルオーガナイゼーションエリア」を集約。話題性の高いグローバル関連の展示とプレゼンテーション、関連研究機関の情報をまとめて提供する。プレゼンテーションステージでは、トピックスセミナーの連携企画や出展企業による新製品をリレー形式で紹介するなど、会期中13タイトルを用意。
「ラボラトリ・デジタル・トランスフォーメーション」における最新動向やデモ展示が行われる。
またヒト全遺伝情報(ゲノム)解読20周年を企画した特別展示として、国立科学博物館が協力して解読に使用した装置「プリズム3700DNAシークエンサー」と「シーズフロー方式キャピラリー電気泳動モジュール」を展示するなど充実した内容で来場者を迎える。
新技術説明会
出展企業の技術者が、新製品や新しい技術などについて最新情報を発信し、毎年好評を得ている「新技術説明会」が国際会議場で行われる。
69社261セッショが用意され、新製品や新技術、分析・測定に関する基礎からノウハウまで、分析・理化学機器にかかわる情報が紹介される。聴講はセッション開始15分前から、セミナールーム前で受け付ける。
「JASIS関西2023」開催
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関西エリアで分析・科学機器に関する最新情報を発信(JASIS関西2023)
関西エリアでは2回目となる「JASIS関西2023」が2月1日から3日までの3日間、大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催された。
100社・団体、179小間が出展し、会場3階メーンホール全体を使用する規模(約2600平方メートル)で行われ、3209人が来場。最先端の科学・分析システム&ソリューションの展示に加え、会場10階では出展社によるセミナーや主催者特別企画「トピックスセミナー」などが行われ、分析・科学機器に関する最新情報が発信された。